略歴:沖縄尚学高等学校、琉球大学生物生産学科卒業。琉球大学でEM(有用微生物群)を利用した環境保全型農業(野菜の無農薬・有機栽培)を学び、青年海外協力隊へ参加。
平成20年6月からケニアに派遣された島村果菜子さん(職種:野菜栽培、出身:石垣市)からのお便りです。(2009.2)
ビクトリアの家でクッキング
朝起きる→ 畑に行くか、朝ごはんに、ミルクティー(チャイ)を頂きに職場のキッチンへ→ 農作業、おしゃべり→ チャイタイム(10時)→ 農作業、おしゃべり→ お昼ごはん(1−2時)→ 農作業、おしゃべり→ 乳搾りをする側で、牛と戯れる(5時)ご飯は職場のキッチンで食べているので、基本的にケニアの食事です。主食が4つもあって体調に合わせて何を食べるか選べます。
主食(1)ウガリ(トウモロコシの粉をお湯で練って蒸かした食べ物)
主食(2)ピラウ(タマネギのピラフ)
主食(3)ケニエジ(葉野菜で緑色に色づけされたマッシュドポテトに、茹でたトウモロコシと豆が入っている)
主食(4)スパゲッティー。(1)のウガリはとても腹持ちがします。夜は軽くスパゲッティーにしてます。
ケニアの市場
ケニア人の鶏の捌き方が、ワイルドでとてもびっくりしました!4匹くらいまとめて縄で足を縛って、切れにくそうなナイフでばっさ、ばっさと。未だに驚きます。動物好きな日本人からしたら、「あんまよー」って感じです。あと、ケニア人のリズム感のよさには感心します。お年寄りから、子供まで、みんな踊ります。
EM農薬作り
農業訓練センターで働いている人は、農業分野を習っていた人々で、農家(家畜飼育含む)を経営しています。よい作物を作る技術、経営をする技術は十分あります。トラクターはありますが、基本的に農作業は日雇いの農民が手作業で行います。植え付け、収穫、堆肥や化学肥料の投入、農薬の散布など。雇う農民は女性のほうが多く、楽しくおしゃべりをしながら作業を手際よくします。でも人を選ばないと、おしゃべりが多くて作業が進まないこともあります。ケニアでは化学肥料、農薬の普及がされていて、手軽に使っています。
しかし、農民にとってそれらは高い買い物です。
カグルファームじゃが芋収穫
作物が日に日に大きくなっていく様子が見れること。日本とは土や温度、降雨の状況も違うので、作物のちょっとした気づきが楽しいです。農民との植え付け作業や収穫作業なども、どんな風に作業をしているのか教わりながら、おしゃべりしながらします。良く育った作物を収穫するのは一番の楽しみです。