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『夏に降る雪の欠片』の感想
投稿者:
転屍
[2013年 02月 07日 (木) 20時 20分] ---- ----
▼一言
「小説家になろう~秘密基地~」にて批評依頼をお受けしました、転屍と申します。
申し訳ありませんが、以後、言葉遣いがざっくばらんになります。長丁場で丁寧語を続けていく自信が当方にはございませんので、お目こぼしいただけますようお願いいたします。
では、前置きは早々に切り上げて、早速批評といきましょう。
▼まずはじめに
あなたにとっては残念なことだろうと思いますが、私がこの作品を読み進められたのは、「八月一日⑥」までです。作中で一日目が終了した時点。そこでギブアップしました。
これも、「一つの区切りだからそこまでは読もう」と思ったからそうしただけであって、読むのを止めたくなったのは正直もっと前の段階です。
理由はこれから説明しますが、まずはそれを念頭に置いてください。少なくとも私にとっては、この作品は魅力的には感じられず、その程度しか読むのを耐えられなかったのだ、と。
▼おおまかな印象
・文章がおかしい。特に目立っておかしいのは、助詞(いわゆる「てにをは」)の使い方、句読点の使い方、時制の使い方。
・語彙がおかしい。「誤字・誤変換」は単なるうっかりミスの可能性もあるが、「誤用」は最初から意味を把握していないとしか考えられない。
作者自身が意味を分かっておらず、ただなんとなく使っているだけ、という語が多い。
どこかで目にしたことがあるだけの言葉を、よく意味もわからず・調べもせずに、深く考えることなくとりあえず真似てみました。――という印象を受ける使い方。
・キャラクターの造詣がおかしい。キャラクターの描写のし方がおかしい。
人間味が感じられない。キャラクターが自らの考えで行動しているのではなく、作者の都合によって動かされているような、人形を思わせる印象を受ける。
行動や感情に整合性がなく、まるで作者の「この場でこういう反応をしてみせれば、格好良いんじゃないか」という思惑のままに操られているかのよう。
その場その場の場当たり的な描写ばかりで、実質的に中身がカラッポ。
・総じて、「無理な背伸びをして作られている作品」という印象。地に足がついていない。高いところに手を届かせるための手段に、足場を固めながら土を盛って安定した姿勢で無理なく手を伸ばそうとしているのではなく、背伸びをして誤魔化して一足飛びに安易な手段で成果を掠め取ろうとしている。そんな感じ。
大体のところは以上です。
ではこれより、ピックアップして述べていきます。
▼文章における「主語」「主体」について
まず、あなたの文章のおかしな点。特に「助詞」についてです。
念のため言っておきますが、助詞のことを他にも「てにをは」と言ったりもしますが、この四文字だけが助詞ではありません。「格助詞」「終助詞」「接続助詞」などなど、他にももっと色々な言葉が含まれます。
とはいえ、別にこんな専門用語を無理に覚えろとは言いません。私自身、調べながらこれを書いていますから。
問題は、専門用語を暗記しているかどうかではなく、「ちゃんと使いこなせるか」それとも「使いこなせないか」ということ。
>差し込んでくる太陽の光が意識をすくいあげるかの様に、少女は顔をしかめ目を開ける。
プロローグの最初の一文。この作品で一番に目にする文章です。
日本語という大きな意味では、これを「間違った文章だ」と断じることはできないのでが……。コレが読みやすい文章であるかどうかという点では、合格点をあげることはできないです。
何故なら、この文章は「いったい何処がメインであり、何処の部分を読み手に伝えたいのか」が不明瞭だからです。
原文+α
>>差し込【んでくる】太陽の光【が】意識をすくいあげ【る】かの様に、少女【は】顔をしかめ【て】目を開け【る】。
修正①
>>差し込【んでくる】太陽の光【に】意識をすくいあげ【られる】かの様に、少女【は】顔をしかめ【て】目を開け【る】。
修正②
>>差し込【む】太陽の光【が、】意識をすくいあげ【る】かの様に、少女【の】顔をしかめ【させて】目を開け【させる】。
それぞれが、いったいぜんたいどう違うか、わかりますか?
修正①は『少女』を文章の主題に置いた書き方、修正②は『太陽の光』を文章の主題に置いた書き方です。
助詞、というと何のことだかわからないかもしれませんが、ようするに助詞本体よりもそれに呼応しての「~する(自ら~する)」「~される(他者に~される)」の立場の使い分けを、あなたの文章はしていないのです。
上記は比較のための文章ですからこういう書き方をしていますが、もう少し分かりやすく『少女』を文章の主題に置いた書き方をするなら、以下のようにも書けます。
修正①-2
>>少女【は】、差し込んでくる太陽の光【に】意識をすくいあげ【られる】かの様に、顔をしかめ目を開ける。
主語が文章の最初に来る。これが基本です。この基本を押さえた上で、あえて別の表現を用いるのはかまいませんが、手段が目的を忘れさせてしまって逆にわかりにくい文章になってしまっては、本末転倒です。
これはほんの一例です。
例にあげたこの文章はまだマシな方ですが、この手の「主体とそれに伴う立場の使い方」が色々とおかしい文章が、あなたの作品には大量にあります。
▼句読点の使い方
例A(「八月一日①」より引用)
>全身が震え、歯は小刻みに音を鳴らし、汗は止め処なく流れていき、周囲の音は、亀裂に吸い込まれたのかと思うくらいにあたりは静寂に包まれていた。
例B
>声は聞き取りづらく曇っており、薄汚れたカーキ色の作業着のようなものを着ている一人の人間が、彼にまたがっていたのだ。
これらは、文章を区切るべき箇所で区切らず、結果的に意味がわからなくなっている文章です。
例Aを要約すると、こんな意味の文章になります。
>>全身が震え、あたりは静寂に包まれていた
>>歯は小刻みに音を鳴らし、あたりは静寂に包まれていた
>>汗は止め処なく流れていき、あたりは静寂に包まれていた
>>周囲の音は亀裂に吸い込まれたのかと思うくらいに、あたりは静寂に包まれていた。
わけがわかりませんね。意味として成立しているのは4番目の文章だけです。
文章の前半と後半では、語るべき内容が全く別なのに、何故か一文にまとめてしまっている。これではダメです。
修正A
>>全身が震え、歯は小刻みに音を鳴らし、汗は止め処なく流れてい【く。】
>>周囲の音は亀裂に吸い込まれたのかと思うくらいに、あたりは静寂に包まれていた。
こうやって、文章を切らないと、意味が通じない。
例Bの方は、さらによくわからない。
修正B-1
>>声は聞き取りづらく曇っており、薄汚れたカーキ色の作業着のようなものを着ている【。】
>>【そんな】一人の人間が、彼にまたがっていたのだ。
修正B-2
>声は聞き取りづらく曇って【いる。】
>>薄汚れたカーキ色の作業着のようなものを着ている一人の人間が、彼にまたがっていたのだ。
正直、もとはあなたがどう書きたかったのかわからない文章ですので、B-1とB-2でどっちがふさわしいのか、私にもわからない。
長文を書いているうちに、出だしの目的を忘れて途中から別のことを書き出す、というのは初心者にありがちなミスです。
他にもありますので、自分で探して自分で直しましょう。
▼時制
現在、現在進行、過去、過去完了、未来、などなど。
文章とその動作について、時間の流れのなかでいったいどんな立場をとっているのか。それをまとめて「時制」と言います。
あなたの文章は、これがおかしい。
>スノウは啓の母の言葉を聞いて一瞬眉をひそめるも、すぐに笑みを作り頭を下げる。その様子をみた啓の母は満足そうに台所へ向かうと、既に後片付けを始めていた。
さすがに、コレは説明せずとも読んですぐ「あからさまに時間の経過がおかしい」とわかると思うのですが……
ここまでいかなくても、似たような事例があなたの作品からは大量に出てきます。
▼語彙
(「八月一日⑤」より抜粋)
>いきなりの啓の申し出に、スノウはゆっくりと振り向き、気の抜けた妙な声を上げる。そして、啓の言った言葉の意味を租借できなかったのか、もう一度問いかけた。
×租借
○咀嚼
さすがにコレは、キーボードの打ち間違い、誤変換の類の間違いだと思います。
ちなみに、「租借」が何を意味するか、わかりますか? わからなかったら調べてみてください。その上であなたの書いた文章を読んでみましょう。きっと、笑い出したくなりますから。誤変換だとは思いましたが、私は笑わずにはいられませんでした。
……さて。こんなうっかりミスではなくもっと深刻な、使い方を疑問視しなければならない箇所をいくつか指摘してみましょう。
(「八月一日①」より抜粋)
>彼と彼女が出会ったのはほんの数時間前。二〇一三年七月三十一日の夜、神奈川県横浜市にある閑静な住宅街の中だった。高校二年生の彼は夏休み真っ盛り。帰宅部彼女なしの彼は正直暇を持て余していた。暇だからといって宿題をやるほど真面目ではない彼は、いつもの通り自室で、好きなサイエンス雑誌やインターネットを眺めながら時間を潰していた。
「住宅街の中」 → 街中、屋外。
主人公がヒロインに出会ったのは自室でしょう?
せめて「住宅街の中にある一軒家」くらいまで言及しなければダメ。
(「八月一日②」より抜粋)
>スノウは微動だにせず、啓を見下ろしていた。途端に部屋には張り詰めた空気が蔓延する。
「蔓延」――まんえん。はびこる。よくないものの勢いが盛んになって広まる。広まって勢力を張る。(大辞泉)
広まる、広がり続けるというニュアンス。狭い室内で使うには妥当なものではない。
この場合は「充満」。
(「八月一日⑥」より抜粋)
>スノウは啓にそう告げると、二人の間には沈黙が広がった。
基本的に「蔓延」と同じ。「二人の間」という限定的なものであるのに、「広がる」は妥当に思えない。
この場合は「沈黙が降りた」。
「蔓延」と「広がる」は「明確に間違っている」と断じることは出来ないが、慣用的には使われないし、読み手に状況を伝える手段として妥当だと思える語の選び方ではない。
(「八月一日③」より抜粋)
>「そうよね。この時代じゃタイムマシンなんてまだ机上の空論、物語の世界の産物。無理があるのはわかる」
「机上の空論」――頭の中だけで考え出した、実際には役に立たない理論や考え。(大辞泉)
逆に言えば、理論だけでなら存在が認められるということ。タイムマシンの場合であれば「今はまだ無理だが理論上実現しうる」ということ。
まだ誰も、タイムマシンの原理を考案はしていません。まだ机上にすら存在しません。
(「八月一日④」より抜粋)
>「だって、今着てる服しか持ってないんだから仕方ないじゃない! 好きになってもらうにはおしゃれしなきゃいけないって、そういう時代だっていうのを文献で読んだんだけどな。違うの?」
>スノウが啓へと問いかける。正論をぶつけられた啓は口を閉ざすしかなかった。
「正論」というより「一般論」。
おしゃれをするのはスノウの目的の上では正しい手段だが、逆に「おしゃれをしないと、好きになってもらえない」と決まっているわけではないので、真実の一面のみを取り出して強調しているだけ。
例によって他にもゴロゴロとありますから。
▼キャラクター
(「八月一日④」より抜粋)
>そんな二人をすこし離れたところで見ていた啓は、胸の奥に生まれた微かな感情に気づかない振りをしながら近づいていく。
(感想欄でのハヤブサさんの書き込みに対するudukiさんの返信)
>いちおう啓の気持ち的には嫉妬と気づいていないような、一目ぼれに近いものに気づいていないという思いで書いていたのですが、それが伝わらなかったのは作者の拙さ。修正の必要あり!ですね。
描写してある「微かな感情に気づかない振りをしながら」っていうのは、つまりは「ふり・見せ掛け」――「実際は気づいている」という表現ですからね?
コレを「嫉妬と気づいていないような、一目ぼれに近いものに気づいていないという思いで書いていたのですが」とか言われても、誰も納得できませんて。
まあコレはともかく、私がキャラクターとしての不自然さに、より納得がいかなかったのは、主人公よりスノウの方です。
最初に述べた印象を、もう一度繰り返します。
・キャラクターの造詣がおかしい。キャラクターの描写のし方がおかしい。
人間味が感じられない。キャラクターが自らの考えで行動しているのではなく、作者の都合によって動かされているような、人形を思わせる印象を受ける。
行動や感情に整合性がなく、まるで作者の「この場でこういう反応をしてみせれば、格好良いんじゃないか」という思惑のままに操られているかのよう。
その場その場の場当たり的な描写ばかりで、実質的に中身がカラッポ。
何と言うか……言葉も行動も、ほぼ全部が上っ面だけで、中身がないんですよ。
例えば、スノウが主人公の前に現れたあと、何度か「そんな暇はない」「時間がない」といった類のことを言っています。
そのわりに、必死さが伝わってこない。
野宿した後に暢気に水浴びをし、ふるまわれた食事に舌鼓を打つ。
生理欲求なんだから眠らないわけにも食べないわけにもいかないだろうけど、優先順位・プライオリティを把握していないとしか見えない。
「悲観的になってもしかたない」「焦ってもしかたがない」という楽観的で根が明るい、本当に芯の部分は強いキャラ、というのもアリで、そういうキャラなら水浴びや食事を楽しむというシーンもキャラ描写として有効になりうる。
けど、スノウはとてもそうは見えない。主人公に対し、色々と「弱み」をみせてくる。
じゃあ今度は「弱いけれど必死に強がっている」というキャラ? でもそれじゃあ、水浴びや食事を楽しむのは単に「考えなし」としか映らない。
言葉の上では「必死」や「悲痛」、もしくはそれに類する表現でスノウを描写しようとしているけど、実際にスノウの何が必死なのか、まるで伝わってこない。
例えば、河に落ちたバッグ。そんなに大切なら、拾うために水の中に飛び込んでみせろ、と。夏だし凍死の心配はいらないよ?
なんというか、コレが「作者の操り人形」として「失敗して書かれたキャラクターの描写」なのではなく、本当にそういうキャラクターなのだとしたら、「不幸に酔っているだけで、痛々しくも悲劇のヒロインを演じている、鼻持ちならない女」でしかないよ?
▼まとめ
他にも気になったところは多々ありますが、読了していないこともありますし、私から言うべきことではないかな、と思います。
感想をもう一度、繰り返します。
・総じて、「無理な背伸びをして作られている作品」という印象。地に足がついていない。高いところに手を届かせるための手段に、足場を固めながら土を盛って安定した姿勢で無理なく手を伸ばそうとしているのではなく、背伸びをして誤魔化して一足飛びに安易な手段で成果を掠め取ろうとしている。そんな感じ。
投稿者:
黒崎メグ
[2013年 02月 06日 (水) 22時 37分] ---- ----
▼一言
ご依頼承りました黒崎です。
まだ本格的に読み始めてはいないのですが、さわり部分だけ目を通して気になった点があったので、一点だけお先に失礼します。
②あたりでタイムマシーンのことが語られていますが、タイムパラドックスについてはそういう設定だとしても、国や国際機関がタイムマシーンについての規制を行っていないのでしょうか?
法的規制について触れられていないので違和感がございました。
投稿者:
刈草 亜美
[2013年 02月 05日 (火) 23時 16分] 30歳~39歳 ----
▼良い点
文章と展開がテンポよく、読みやすかったです。
先が読めそうで読めない感じがこのテンポ感を産んでいるように思います。
私には無く、羨ましいです。
展開が早く、丁寧な解説と描写で物語に色が見えるし、人物の顔が浮かんだりしました。
▼悪い点
上手く作られていたのですが、あまりにも隙がなく、突飛な展開が来ても丁寧過ぎる文章でおどろいてもスラスラ読めてしまいます。
考えさせることが出来ないくらい丁寧に書かれている気がしました。
▼一言
次話への期待、構成は申し分無く良いと思いました。
一番の長所が洗練された読みやすさです。
それにより気軽に次を読みたくなりました。
キャラクターは良くある感じに思います。
そこが読みやすさに繋がっているので好感が持てました。
一番の弱みは、事象から結論までが綺麗にまとめられすぎている感があるところだと思いました。
もっとだらし無いくらい手を抜いた話も読みたいし、あり得ないくらい緻密に丁寧に描写した話がストーリーに意味を持たせて混在していると面白い気がします。
啓の心をふしだらにだらしなく書いてみたり、真田の心を緻密に書いたりするとキャラに深みが出たり立体感が出るように感じました。
uduki
[2013年 02月 06日 (水) 00時 24分 14秒]
感想ありがとうございます!!
>文章と展開がテンポよく、読みやすかったです。
先が読めそうで読めない感じがこのテンポ感を産んでいるように思います。
とても嬉しいですね。ありがとうございます!
>考えさせることが出来ないくらい丁寧に書かれている気がしました。
これは、言い換えると、読者の思考の隙間がないということでしょうか。それがないと、小説としてはかなり稚拙なものになってしまうのでしょう。もっと、想像させる描写、これが必要ですね。
>事象から結論までが綺麗にまとめられすぎている感があるところだと思いました。
>もっとだらし無いくらい手を抜いた話も読みたいし、あり得ないくらい緻密に丁寧に描写した話がスト>ーリーに意味を持たせて混在していると面白い気がします。
これはメリハリということにも繋がるのでしょうか。または抑揚のないとも言い換えられますか。いやはや、思い当たる節が一杯でございます。
読みやすいというのはつまり、抑揚のない文章になっている証拠でもあるのでしょう。
これを常に念頭に置き、精進を重ねて行きたいと思います!
あと、キャラクターの深み。私自身はキャラクターが魅力的でない、ていうのが最大の弱みだと思っています。キャラクターの深みが出るようがんばりますので、これからもよろしくお願いします!
本当に、ありがとうございました。
投稿者:
ハヤブサ
[2013年 02月 04日 (月) 20時 55分] ---- ----
▼一言
こんにちは、改めまして初めまして、ハヤブサと申します。
まずは相互感想をお引き受け頂きありがとうございます。
uduki様の感想はとても参考になりました。
私はそれほど上手く指摘出来るか分かりませんし、そもそも指摘する点が見あたりませんでしたが……頑張って意見させて頂きます。
まずは、漢数字……でしょうか。
二千十三とありましたが、それよりは二〇一三の方が宜しいかと。この方が一目でパッと分かります。
次に、叫び声、ですかね?
八月一日よりですが、単調に『馬鹿ぁぁぁぁ!』よりも細かい差ですが『馬鹿ああぁぁ』の方が良いと思います。
その方が声が大きく伝わってくる気がします。
そして、主人公の心情の転換が早すぎる気がします。
心情や表情の変化、場面の切り替えが細かく、とても分かりやすいのですが……。
私の認知する中では啓からスノウに対する気持ちは
①よく分からん奴。
↓
②一週間だけ協力する。
↓
③デート中に嫉妬
という具合でしょうか?
そうすると、いきなり②から③にぶっ飛んでいる気がします。
読み返しても、②と③の間の変化が見とれません。見逃しているだけかもしれませんが。
ようは……『親しい奴』とか『気になる奴』がすっぱ抜けている気がするのです。
私は人間の心情に関して疎いものがありますのでよく分からないのですが、そういうものなのでしょうか?
とまぁ……すみません、私が変だな、と思い当たったのはこの三つほどしかありませんでした。
参考になれば嬉しいです。
そして共に切磋琢磨して新人賞を目指しましょう。
では失礼致します。
uduki
[2013年 02月 05日 (火) 17時 48分 46秒]
感想ありがとうございました!
こんなに早く読んでいただけるとは思っていなかったため、びっくりしております!そして感謝です。
>漢数字……でしょうか。
>二千十三とありましたが、それよりは二〇一三の方が宜しいかと。この方が一目でパッと分かります。
ああ!!そうか!というのが正直な感想です。読みづらい、読みづらいと思っていたのですが、そうすればいいんですね!
数字は悩みます。この作品内でもマグニチュードとか数字にすればいいか漢字にすればいいか、まったくもってわかりません。。。どうしたらいいんでしょう??
> 八月一日よりですが、単調に『馬鹿ぁぁぁぁ!』よりも細かい差ですが『馬鹿ああぁぁ』の方が良いと>思います。
>その方が声が大きく伝わってくる気がします。
こういう細かいところで、ニュアンスが変わってくるのですね。参考になります。こういう擬音に近い台詞ってどう表現するか本当に悩みますよね。
すぐ修正したいと思います!
>そして、主人公の心情の転換が早すぎる気がします。
いちおう啓の気持ち的には嫉妬と気づいていないような、一目ぼれに近いものに気づいていないという思いで書いていたのですが、それが伝わらなかったのは作者の拙さ。修正の必要あり!ですね。そして、転換が早いという部分、私自身構成が早いなぁ、とは思っていたのですが気持ちのうつり変わりにもっと力を注ぐべきでした。
新人賞を目指している方のご意見、大変参考になりました。
私自身、いただいたご意見をかみくだいて、自身の成長につなげたいと思います!
本当にありがとうございました!!
投稿者:
吹雪
[2013年 02月 04日 (月) 20時 45分] ---- 女性
▼良い点
面白かったと思います。私はいまいちSFの定義は分からないのですが、楽しんで読むことができました。
▼悪い点
特にはないのですが、気になった点が二つあります。
①ドラ〇もん的な世界になるのが早すぎ。
たかが数十年でそこまで進歩するのかどうかはちょっと納得できませんでした。科学技術が進歩するのは分かりますが……。まあ、そんなことを言ってたら物語が破綻するので気にしないで下さい。
②スノウと真田の関係が進展するのが早い。
いくら好みの娘だと言っても、余程の女好きでもない限りいきなりデートはないと思うのですが……。真田の性格を見ると、そこまでがっつく感じじゃないですし。
以上の二点は私個人の感想なので気にしないで下さい。こんな感想もあるんだな~という感じで流していただいて大丈夫です。
▼一言
はじめまして、吹雪です。掲示板に書いてあった質問にここで答えたいと思います。
・続きが気になるか
気になります。なんだか、ちょっとミステリっぽくて良かったです。まだまだ謎がたくさんありますよね。なぜ啓がタイムマシンなんか作ったのかとか、真田の狙いとか、色々気になります。
・構成は急ぎ足でないか
スノウと真田の二度目の出会いからのデートは少し展開が早い気がしましたが、まあ、そんなに気にするほどでもありませんでした。
・キャラクターは魅力的か
好みの問題なので、どう申し上げるべきか……。啓は意外に早くやる気になってるような気がします。スノウもなんだかちょっと横暴というか、ちょっとムカつくというか……。なんだか啓が可哀想な気もしました。
・私の一番の弱みは何か
弱み……強いて申し上げるのであれば、というか好みの問題ですが、文章を詰めすぎです。読みにくいです。段落ごとにとまでは言いませんが、できればたまに一行空けてほしいです。
縦書きだったら空けなくてもいいのですが、横書きだと私は読みにくいと思いました。この意見は無視しても構いません。
以上です。少しはお役に立てたでしょうか? それではこれからも頑張って下さい。
uduki
[2013年 02月 05日 (火) 17時 42分 01秒]
感想ありがとうございました!
いやはや、お願いしてからのこの速さ、正直びっくりしております。と同時にありがたいことです。
気になったという点ですが、どれも参考になりました。やはり、どなたかに読んでいただかないと気づけないところが多いですね。
>ドラ〇もん的な世界になるのが早すぎ。
これはたしかにそうですよね。一応つじつまあわせでタイムマシンの功績と説明はしましたが、それだけだと違和感は払拭できなかったようです。再考し、書き直してみたいと思います!
>スノウと真田の関係が進展するのが早い。
>いくら好みの娘だと言っても、余程の女好きでもない限りいきなりデートはないと思うのですが……。>真田の性格を見ると、そこまでがっつく感じじゃないですし。
やはり……。そうですよね。いきなりデートには誘いませんよね。もし誘うなら、誘うための理由をもっと強く描くべきでした。
これは早速修正にかかりませんと。
>・キャラクターは魅力的か
> 好みの問題なので、どう申し上げるべきか……。啓は意外に早くやる気になってるような気がしま>>す。スノウもなんだかちょっと横暴というか、ちょっとムカつくというか……。なんだか啓が可哀想な>気もしました。
スノウがむかつく!? これは予想外でしたが、理由をしっかり分析してみます。一応ヒロインですのでこれはだめですね。あぁ、女の子が可愛く表現できない。致命的ですね。熟考します。。。
>私の一番の弱みは何か
> 弱み……強いて申し上げるのであれば、というか好みの問題ですが、文章を詰めすぎです。読みにく>いです。段落ごとにとまでは言いませんが、できればたまに一行空けてほしいです。
これは難しい問題です。が、読みづらいのであれば考えなければなりませんね。あくまで載せているのは横書きですし。
大変参考になるご意見、本当にありがとうございました!
これを糧に、完成まで緩みなく書いていきたいと思います!
ではでは♪
投稿者:
つるけいこ
[2012年 10月 07日 (日) 12時 11分] 18歳~22歳 女性
▼一言
こんにちは。掲示板から来ましたつるけいこです。
お待たせしてすみません。最新話まで拝見しました!
毎日更新されているんですね。それでいて描写に全く手抜きがなく、誤字脱字もほとんどないなんて、すごいです。
一箇所だけ発見。
八月二日②
>「なら、なんでこんな自体になってんだよ!」
自体→事態
続きが気になるか、という点でしたよね。気になりますよ!
ごめんなさい、時間的な都合でわたし自身が読み続けられるという確約はできませんが。(>_<)
他の人に安心して進められる一作だと思います。(^^)
話そのものがたいへん個性的で、よくこんな話思いついたなあ! と唸らされずにはいられませんでした。
プロローグからしてたいへん惹きつけられるし、ハッピーエンドとは書かれていますが、今のところどうなるのか全く予想がつきません。
残念なのは、感情描写に欠けている点です。
今のところ「誰々が何々した」という文が圧倒的に多く、キャラクターに愛着を感じにくいです。
といっても、わたしは三人称を書いたことがないので的確なアドバイスはできないんですよね……すみません。^^;
三人称で上手く感情を描くにはどうしたらいいんだろ。
情景描写も「どこどこにいた」という風に淡々と書かれているだけなので、もっと「水面が朝日を反射して輝いていた」「木々が寂しそうに枝葉を揺らしていた」というような(この文は気にしないでください)美しく、読者に強く訴えかけるような描写がほしいところです。
この2つが欠けているため、物語は非常に面白く、惹きつけられるものであるのに、書き方でどこか上滑りしているような気がします。
端的に言うと、展開が早いです。
ひとつの出来事に対して上記の二点含め、もっともっと書き込んでいいと思います。
勝手に他の作品の感想を拝見したのですが、「文章がもたつく」と書かれていましたよね。その点については改善されていると感じました。特に最新の話になればなるほど、文章は読みやすくなっていると思います。
一文一文のもたつきが解消されたので、そのぶん感情や背景を書き込むといいと思います。
それから、すごく図々しい意見ですが、ジャンルをSFじゃなくて恋愛にしたほうが読者は増えるんじゃないかなあと思いました。
一応未来は絡んでいますが、なんというか、SF小説をクリックする読者が求めているものとちがうんじゃないかなあ……という気が。
むしろこの四角関係は恋愛好きさん向けじゃないかと思いました。
いろいろ勝手なことを言いましたが、最初に述べたとおりとても興味深いお話だと思うので、ぜひぜひこれからも頑張ってください!
ありがとうございました。
uduki
[2013年 02月 04日 (月) 15時 53分 48秒]
今更ですが感想ありがとうございました。
メッセージでお伝えした件ですが、結局この作品は削除することなく残すことにいたしました。
なので、感想に返信がないのはかなり失礼かと思い、こうして返信させていただいています。
ありがとうございました。
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では、前置きは早々に切り上げて、早速批評といきましょう。
▼まずはじめに
あなたにとっては残念なことだろうと思いますが、私がこの作品を読み進められたのは、「八月一日⑥」までです。作中で一日目が終了した時点。そこでギブアップしました。
これも、「一つの区切りだからそこまでは読もう」と思ったからそうしただけであって、読むのを止めたくなったのは正直もっと前の段階です。
理由はこれから説明しますが、まずはそれを念頭に置いてください。少なくとも私にとっては、この作品は魅力的には感じられず、その程度しか読むのを耐えられなかったのだ、と。
▼おおまかな印象
・文章がおかしい。特に目立っておかしいのは、助詞(いわゆる「てにをは」)の使い方、句読点の使い方、時制の使い方。
・語彙がおかしい。「誤字・誤変換」は単なるうっかりミスの可能性もあるが、「誤用」は最初から意味を把握していないとしか考えられない。
作者自身が意味を分かっておらず、ただなんとなく使っているだけ、という語が多い。
どこかで目にしたことがあるだけの言葉を、よく意味もわからず・調べもせずに、深く考えることなくとりあえず真似てみました。――という印象を受ける使い方。
・キャラクターの造詣がおかしい。キャラクターの描写のし方がおかしい。
人間味が感じられない。キャラクターが自らの考えで行動しているのではなく、作者の都合によって動かされているような、人形を思わせる印象を受ける。
行動や感情に整合性がなく、まるで作者の「この場でこういう反応をしてみせれば、格好良いんじゃないか」という思惑のままに操られているかのよう。
その場その場の場当たり的な描写ばかりで、実質的に中身がカラッポ。
・総じて、「無理な背伸びをして作られている作品」という印象。地に足がついていない。高いところに手を届かせるための手段に、足場を固めながら土を盛って安定した姿勢で無理なく手を伸ばそうとしているのではなく、背伸びをして誤魔化して一足飛びに安易な手段で成果を掠め取ろうとしている。そんな感じ。
大体のところは以上です。
ではこれより、ピックアップして述べていきます。
▼文章における「主語」「主体」について
まず、あなたの文章のおかしな点。特に「助詞」についてです。
念のため言っておきますが、助詞のことを他にも「てにをは」と言ったりもしますが、この四文字だけが助詞ではありません。「格助詞」「終助詞」「接続助詞」などなど、他にももっと色々な言葉が含まれます。
とはいえ、別にこんな専門用語を無理に覚えろとは言いません。私自身、調べながらこれを書いていますから。
問題は、専門用語を暗記しているかどうかではなく、「ちゃんと使いこなせるか」それとも「使いこなせないか」ということ。
>差し込んでくる太陽の光が意識をすくいあげるかの様に、少女は顔をしかめ目を開ける。
プロローグの最初の一文。この作品で一番に目にする文章です。
日本語という大きな意味では、これを「間違った文章だ」と断じることはできないのでが……。コレが読みやすい文章であるかどうかという点では、合格点をあげることはできないです。
何故なら、この文章は「いったい何処がメインであり、何処の部分を読み手に伝えたいのか」が不明瞭だからです。
原文+α
>>差し込【んでくる】太陽の光【が】意識をすくいあげ【る】かの様に、少女【は】顔をしかめ【て】目を開け【る】。
修正①
>>差し込【んでくる】太陽の光【に】意識をすくいあげ【られる】かの様に、少女【は】顔をしかめ【て】目を開け【る】。
修正②
>>差し込【む】太陽の光【が、】意識をすくいあげ【る】かの様に、少女【の】顔をしかめ【させて】目を開け【させる】。
それぞれが、いったいぜんたいどう違うか、わかりますか?
修正①は『少女』を文章の主題に置いた書き方、修正②は『太陽の光』を文章の主題に置いた書き方です。
助詞、というと何のことだかわからないかもしれませんが、ようするに助詞本体よりもそれに呼応しての「~する(自ら~する)」「~される(他者に~される)」の立場の使い分けを、あなたの文章はしていないのです。
上記は比較のための文章ですからこういう書き方をしていますが、もう少し分かりやすく『少女』を文章の主題に置いた書き方をするなら、以下のようにも書けます。
修正①-2
>>少女【は】、差し込んでくる太陽の光【に】意識をすくいあげ【られる】かの様に、顔をしかめ目を開ける。
主語が文章の最初に来る。これが基本です。この基本を押さえた上で、あえて別の表現を用いるのはかまいませんが、手段が目的を忘れさせてしまって逆にわかりにくい文章になってしまっては、本末転倒です。
これはほんの一例です。
例にあげたこの文章はまだマシな方ですが、この手の「主体とそれに伴う立場の使い方」が色々とおかしい文章が、あなたの作品には大量にあります。
▼句読点の使い方
例A(「八月一日①」より引用)
>全身が震え、歯は小刻みに音を鳴らし、汗は止め処なく流れていき、周囲の音は、亀裂に吸い込まれたのかと思うくらいにあたりは静寂に包まれていた。
例B
>声は聞き取りづらく曇っており、薄汚れたカーキ色の作業着のようなものを着ている一人の人間が、彼にまたがっていたのだ。
これらは、文章を区切るべき箇所で区切らず、結果的に意味がわからなくなっている文章です。
例Aを要約すると、こんな意味の文章になります。
>>全身が震え、あたりは静寂に包まれていた
>>歯は小刻みに音を鳴らし、あたりは静寂に包まれていた
>>汗は止め処なく流れていき、あたりは静寂に包まれていた
>>周囲の音は亀裂に吸い込まれたのかと思うくらいに、あたりは静寂に包まれていた。
わけがわかりませんね。意味として成立しているのは4番目の文章だけです。
文章の前半と後半では、語るべき内容が全く別なのに、何故か一文にまとめてしまっている。これではダメです。
修正A
>>全身が震え、歯は小刻みに音を鳴らし、汗は止め処なく流れてい【く。】
>>周囲の音は亀裂に吸い込まれたのかと思うくらいに、あたりは静寂に包まれていた。
こうやって、文章を切らないと、意味が通じない。
例Bの方は、さらによくわからない。
修正B-1
>>声は聞き取りづらく曇っており、薄汚れたカーキ色の作業着のようなものを着ている【。】
>>【そんな】一人の人間が、彼にまたがっていたのだ。
修正B-2
>声は聞き取りづらく曇って【いる。】
>>薄汚れたカーキ色の作業着のようなものを着ている一人の人間が、彼にまたがっていたのだ。
正直、もとはあなたがどう書きたかったのかわからない文章ですので、B-1とB-2でどっちがふさわしいのか、私にもわからない。
長文を書いているうちに、出だしの目的を忘れて途中から別のことを書き出す、というのは初心者にありがちなミスです。
他にもありますので、自分で探して自分で直しましょう。
▼時制
現在、現在進行、過去、過去完了、未来、などなど。
文章とその動作について、時間の流れのなかでいったいどんな立場をとっているのか。それをまとめて「時制」と言います。
あなたの文章は、これがおかしい。
>スノウは啓の母の言葉を聞いて一瞬眉をひそめるも、すぐに笑みを作り頭を下げる。その様子をみた啓の母は満足そうに台所へ向かうと、既に後片付けを始めていた。
さすがに、コレは説明せずとも読んですぐ「あからさまに時間の経過がおかしい」とわかると思うのですが……
ここまでいかなくても、似たような事例があなたの作品からは大量に出てきます。
▼語彙
(「八月一日⑤」より抜粋)
>いきなりの啓の申し出に、スノウはゆっくりと振り向き、気の抜けた妙な声を上げる。そして、啓の言った言葉の意味を租借できなかったのか、もう一度問いかけた。
×租借
○咀嚼
さすがにコレは、キーボードの打ち間違い、誤変換の類の間違いだと思います。
ちなみに、「租借」が何を意味するか、わかりますか? わからなかったら調べてみてください。その上であなたの書いた文章を読んでみましょう。きっと、笑い出したくなりますから。誤変換だとは思いましたが、私は笑わずにはいられませんでした。
……さて。こんなうっかりミスではなくもっと深刻な、使い方を疑問視しなければならない箇所をいくつか指摘してみましょう。
(「八月一日①」より抜粋)
>彼と彼女が出会ったのはほんの数時間前。二〇一三年七月三十一日の夜、神奈川県横浜市にある閑静な住宅街の中だった。高校二年生の彼は夏休み真っ盛り。帰宅部彼女なしの彼は正直暇を持て余していた。暇だからといって宿題をやるほど真面目ではない彼は、いつもの通り自室で、好きなサイエンス雑誌やインターネットを眺めながら時間を潰していた。
「住宅街の中」 → 街中、屋外。
主人公がヒロインに出会ったのは自室でしょう?
せめて「住宅街の中にある一軒家」くらいまで言及しなければダメ。
(「八月一日②」より抜粋)
>スノウは微動だにせず、啓を見下ろしていた。途端に部屋には張り詰めた空気が蔓延する。
「蔓延」――まんえん。はびこる。よくないものの勢いが盛んになって広まる。広まって勢力を張る。(大辞泉)
広まる、広がり続けるというニュアンス。狭い室内で使うには妥当なものではない。
この場合は「充満」。
(「八月一日⑥」より抜粋)
>スノウは啓にそう告げると、二人の間には沈黙が広がった。
基本的に「蔓延」と同じ。「二人の間」という限定的なものであるのに、「広がる」は妥当に思えない。
この場合は「沈黙が降りた」。
「蔓延」と「広がる」は「明確に間違っている」と断じることは出来ないが、慣用的には使われないし、読み手に状況を伝える手段として妥当だと思える語の選び方ではない。
(「八月一日③」より抜粋)
>「そうよね。この時代じゃタイムマシンなんてまだ机上の空論、物語の世界の産物。無理があるのはわかる」
「机上の空論」――頭の中だけで考え出した、実際には役に立たない理論や考え。(大辞泉)
逆に言えば、理論だけでなら存在が認められるということ。タイムマシンの場合であれば「今はまだ無理だが理論上実現しうる」ということ。
まだ誰も、タイムマシンの原理を考案はしていません。まだ机上にすら存在しません。
(「八月一日④」より抜粋)
>「だって、今着てる服しか持ってないんだから仕方ないじゃない! 好きになってもらうにはおしゃれしなきゃいけないって、そういう時代だっていうのを文献で読んだんだけどな。違うの?」
>スノウが啓へと問いかける。正論をぶつけられた啓は口を閉ざすしかなかった。
「正論」というより「一般論」。
おしゃれをするのはスノウの目的の上では正しい手段だが、逆に「おしゃれをしないと、好きになってもらえない」と決まっているわけではないので、真実の一面のみを取り出して強調しているだけ。
例によって他にもゴロゴロとありますから。
▼キャラクター
(「八月一日④」より抜粋)
>そんな二人をすこし離れたところで見ていた啓は、胸の奥に生まれた微かな感情に気づかない振りをしながら近づいていく。
(感想欄でのハヤブサさんの書き込みに対するudukiさんの返信)
>いちおう啓の気持ち的には嫉妬と気づいていないような、一目ぼれに近いものに気づいていないという思いで書いていたのですが、それが伝わらなかったのは作者の拙さ。修正の必要あり!ですね。
描写してある「微かな感情に気づかない振りをしながら」っていうのは、つまりは「ふり・見せ掛け」――「実際は気づいている」という表現ですからね?
コレを「嫉妬と気づいていないような、一目ぼれに近いものに気づいていないという思いで書いていたのですが」とか言われても、誰も納得できませんて。
まあコレはともかく、私がキャラクターとしての不自然さに、より納得がいかなかったのは、主人公よりスノウの方です。
最初に述べた印象を、もう一度繰り返します。
・キャラクターの造詣がおかしい。キャラクターの描写のし方がおかしい。
人間味が感じられない。キャラクターが自らの考えで行動しているのではなく、作者の都合によって動かされているような、人形を思わせる印象を受ける。
行動や感情に整合性がなく、まるで作者の「この場でこういう反応をしてみせれば、格好良いんじゃないか」という思惑のままに操られているかのよう。
その場その場の場当たり的な描写ばかりで、実質的に中身がカラッポ。
何と言うか……言葉も行動も、ほぼ全部が上っ面だけで、中身がないんですよ。
例えば、スノウが主人公の前に現れたあと、何度か「そんな暇はない」「時間がない」といった類のことを言っています。
そのわりに、必死さが伝わってこない。
野宿した後に暢気に水浴びをし、ふるまわれた食事に舌鼓を打つ。
生理欲求なんだから眠らないわけにも食べないわけにもいかないだろうけど、優先順位・プライオリティを把握していないとしか見えない。
「悲観的になってもしかたない」「焦ってもしかたがない」という楽観的で根が明るい、本当に芯の部分は強いキャラ、というのもアリで、そういうキャラなら水浴びや食事を楽しむというシーンもキャラ描写として有効になりうる。
けど、スノウはとてもそうは見えない。主人公に対し、色々と「弱み」をみせてくる。
じゃあ今度は「弱いけれど必死に強がっている」というキャラ? でもそれじゃあ、水浴びや食事を楽しむのは単に「考えなし」としか映らない。
言葉の上では「必死」や「悲痛」、もしくはそれに類する表現でスノウを描写しようとしているけど、実際にスノウの何が必死なのか、まるで伝わってこない。
例えば、河に落ちたバッグ。そんなに大切なら、拾うために水の中に飛び込んでみせろ、と。夏だし凍死の心配はいらないよ?
なんというか、コレが「作者の操り人形」として「失敗して書かれたキャラクターの描写」なのではなく、本当にそういうキャラクターなのだとしたら、「不幸に酔っているだけで、痛々しくも悲劇のヒロインを演じている、鼻持ちならない女」でしかないよ?
▼まとめ
他にも気になったところは多々ありますが、読了していないこともありますし、私から言うべきことではないかな、と思います。
感想をもう一度、繰り返します。
・総じて、「無理な背伸びをして作られている作品」という印象。地に足がついていない。高いところに手を届かせるための手段に、足場を固めながら土を盛って安定した姿勢で無理なく手を伸ばそうとしているのではなく、背伸びをして誤魔化して一足飛びに安易な手段で成果を掠め取ろうとしている。そんな感じ。