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小児がん拠点病院 全国で15か所
2月1日 4時26分

小児がん拠点病院 全国で15か所
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子どもが亡くなる病気で最も多い小児がんについて、厚生労働省の検討会は、患者を集めて専門的な治療を行う「小児がん拠点病院」に全国12の都道府県の合わせて15か所の病院を初めて指定することを決めました。

小児がんを巡っては、全国各地の医療機関で治療レベルに差があると指摘されていることから、国の新しいがん対策の基本計画で患者を集めて専門的な治療を行う「小児がん拠点病院」を整備することになりました。
小児がんの医療体制を話し合う厚生労働省の検討会は、全国から応募のあった37の医療機関について、数多くの種類の小児がんを専門的に治療できる体制が整っているかなどの要件を基に審査を進めてきました。
31日、北海道大学病院や東京の国立成育医療研究センター、それに九州大学病院など12の都道府県の15か所の病院を指定することを決めました。これを受けて、厚生労働省は、今月中にも正式に指定することにしています。
また、厚生労働省は1年後をめどに小児がんの患者・家族や医師などをメンバーにした新たな検討会を設置して、指定された「小児がん拠点病院」の診療実績のほか、地域の医療機関と連携できているかなどについて検証することにしています。
検討会の座長で日本対がん協会会長の垣添忠生さんは「拠点病院の指定は小児がん医療の前進に向けた第一歩であり、定期的に検証することで進めていくべきだ」と話しています。

拠点病院の15施設

小児がん拠点病院に指定されるのは、北海道から九州にかけての7つのブロックの合わせて15施設です。
▽北海道ブロックは「北海道大学病院」。▽東北ブロックは宮城県の「東北大学病院」。▽関東ブロックは埼玉県の「県立小児医療センター」、東京都の「国立成育医療研究センター」「都立小児総合医療センター」、神奈川県の「県立こども医療センター」。▽東海・北陸・信越ブロックは愛知県の「名古屋大学医学部附属病院」、三重県の「三重大学医学部附属病院」。▽近畿ブロックは京都府の「京都大学医学部附属病院」「府立医科大学附属病院」、大阪府の「府立母子保健総合医療センター」「市立総合医療センター」、兵庫県の「県立こども病院」。▽中国・四国ブロックは広島県の「広島大学病院」。▽九州ブロックは福岡県の「九州大学病院」となっています。

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