中国で春節用の「反日爆竹」が人気

 中国で春節(旧正月、今年は2月10日)を控え、北京では「東京大爆炸(東京大爆発)」という商品名の爆竹が人気を集めている。日中間で尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐる対立が高まり、中国で反日ムードが広がっていることが背景にある。人民日報系のニュースサイト「人民網」が伝えた。

 北京市中心部の爆竹販売店にはこのほか、「我愛釣魚島(釣魚島を愛する)」「航母揚國威(空母で国威発揚)」といった文字が書かれた商品があふれている。店主は「340元(約5100円)で東京を吹っ飛ばせるのだから買う価値がある。(反日という)時代の雰囲気で『東京大爆発』は飛ぶように売れている」と話したという。日中間の対立は、日本政府が尖閣諸島を国有化したことをきっかけにエスカレートした。中国の自動車市場では昨年、日本車のシェアが10年ぶりに20%以下に落ち込むなど、日本は尖閣問題による影響を受けた。

 しかし、北京市では今年、大気汚染の深刻化で爆竹を制限する動きが出ている。春節前にスモッグが悪化すれば、爆竹の使用は禁止される。ただ、北京で発行される地元紙・新京報には「大気汚染は政府が責任を負うべき側面が大きい。人民が伝統的な(爆竹)遊びまであきらめなければならないのか」と疑問を投げ掛ける投稿が掲載された。

北京=アン・ヨンヒョン記者
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