CMで共演する俳優の田村正和(69)、仲間由紀恵(33)が名作時代劇に挑戦するドラマ「上意討ち―拝領妻始末―」(9日、テレビ朝日系列)の会見が7日、都内で行われ、撮影のエピソードと抱負を語った。
「上意討ちー」は江戸時代、家族の愛のために命をかけて上の者の”上意”に反旗を翻した男女の物語。田村は「完成してほっとしてます。京都、兵庫、滋賀の山奥ロケを中心に撮影し、寒かったです」と挨拶すると、仲間は「私はほぼスタジオの撮影で申し訳なく、すみません。ロケも誘われたんですが毎回ごまかして(逃げて)いました」と笑いを誘った。
CM共演のイメージが強い2人だがドラマ共演は初めて。田村が「何本か出演映画を見させてもらってますが、鋼のような信念を持った役をしっかり悲しく演じられたと思います。仕事しやすい女優さんでした」と話すと、仲間は「嬉しいお言葉頂戴しありがたい。CMは別撮りで(一緒ではなかったが)、撮影の時に声をかけていただいたので緊張が和らいだ」と話した。京都の撮影の際に、空いた時間に田村の父・板東妻三郎の墓参りをしたことを明かすと、「うれしいですね。どうもありがとう」と頭を下げた。
原作は滝口康彦の「拝領妻始末」で、1967年の三船敏郎主演の同名映画で脚本を手がけた橋本忍氏が台本をリメーク。ほかの出演は緒方直人、大杉漣、津川雅彦、橋爪功、松平健ら。「松平さんと言えば暴れん坊、マツケンサンバですが、全く違った東映風のメーキャップでなく素顔に近い東宝風でとても素敵でした」と田村。仲間は「時代劇は情の深さや日本の美しさ、家族愛とか、年齢に関係なく共感できるので、是非いろんな世代の方に見ていただきたい」とPRした。「上意討ちー」はテレビ朝日系列で9日午後9時より放映。
[2013/2/7-14:29 スポーツ報知]