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【サッカー】

香川 地元凱旋で2アシスト

2013年2月7日 紙面から

日本−ラトビア 後半、シュートを放つ香川=ホームズスタジアム神戸で(今泉慶太撮影)

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◇キリンチャレンジカップ2013 日本3−0ラトビア

 FW香川が陰で支えた。地元凱旋(がいせん)試合で、これまでとは違った役を演じた。主演ではなく助演。無得点に終わったものの、2アシストで2013年の白星発進を演出した。「(神戸は)生まれ育った原点。いつやっても素晴らしい」。ホッと一息つくと、笑みがこぼれた。

 後半15分に左サイドから中央へパスを出し、本田のゴールをお膳立てした1分後だった。「流れが良かった。きれいなゴール」と称賛した瞬間が訪れた。FW前田からのバックパスをダイレクトでDFラインの裏に落とした。絶妙の“ロブショット”。パスを受けた岡崎は難なくGKを抜き去りネットを揺らした。

 ふわりとした丁寧かつ優しいパス。柔の技術は世界最高峰のマンUで身に付けた。香川は言う。「マンUではどのポジションもレベルが高い。どこでも盗めるモノがある。日々、充実している」。イングランド代表エースのルーニーらが繰り出す高難度の技に接し、吸収してきた。その成果を地元で披露した。ただ、その目に満足の色はなかった。

 「点を取りたかった。そこのところでみんなよりも下回ったのかな」。ゴールを奪える危険地帯に入る。強欲、貪欲、執着が足りなかった。「きょうは(周りを)生かす方が増えたかな」。少し悔しそうに口元を引き締めた。「ゴールは近づいてきている。あと1本入れば…」。2アシストでも空腹感は満たされない。勝利を陰で支えた日本の10番は、やはり真打ちの座を最も欲していた。 (占部哲也)

 

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