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【大リーグ】

禁止薬物使用疑惑問題、ブラウンに“飛び火” 処方医院の内部書類に名前

2013年2月7日 紙面から

 ブルワーズのライアン・ブラウン外野手(29)が、またも薬物疑惑にのみ込まれた。米フロリダ州のアンチエイジング専門医院がアレックス・ロドリゲス三塁手(37)=ヤンキース=らに禁止薬物を販売していたと報じられた問題で、米ヤフースポーツ(電子版)は5日、入手した同医院の資料にブラウンの名前が記載されていたと報じた。ブラウンは一昨年も禁止薬物検査で陽性反応を示したが、異議申し立てが認められて“無罪放免”となっていた。資料にはヤンキースのフランシスコ・セルベリ捕手(26)とオリオールズのダニー・バレンシア三塁手(28)の名も記されていた。

 またかよ、ブラウン…。そんなブルワーズファンのため息が聞こえてきそうな、新たな醜聞が発覚した。フロリダ州コーラルゲーブルズの医院「バイオジェネシス」を経営していたボッシュ氏は、筋力増強剤ステロイドや興奮作用があるテストステロンなどの禁止薬物をロドリゲス三塁手(A−ロッド)らに販売したとマイアミの地元紙に報じられたが、今回は米ヤフースポーツが新事実を報道。同医院の元従業員たちから新たに入手した顧客資料の3カ所にブラウンの名前が記載してあったというのだ。

 A−ロッドやメルキー・カブレラ外野手(ブルージェイズ)ら薬物使用の過去がある選手に囲まれてブラウンもリストアップされ、他にも「RB20−30K」などと、ブラウンの支払額が2〜3万ドル(約180〜270万円)だったことをうかがわせる記載があった。

 この報道を受け、ブラウンは「前回の異議申し立ての過程で、私の弁護団と親交があったボッシュ氏に薬物検査に関するコンサルタントを依頼しただけだ。隠すべきことは何もない。この件に関する調査にも進んで協力する」と声明を発表し、疑惑を否定した。

 「前回の異議申し立て」とは、ブラウンが2011年10月に薬物検査で陽性反応を示した事件だ。ブラウン側は「尿サンプルの保管方法に不備があった」と主張。これが裁定委員に認められて“無罪判決”を勝ち取ったが、大リーグ機構は「裁定結果に断固反対する」と不快感を示し、昨季のブラウンは敵地で常にブーイングを浴びた。

 他にも疑惑の要素はある。ブラウンはマイアミ大出身で、今回の報道で同様に名前が挙がったバレンシアは同大の元チームメート。さらに同大野球部のゴインズ・コーチも同医院の顧客だったと報じられるなど“状況証拠”がそろっている。

 11年のナ・リーグMVPで、昨季は41本塁打でキングを獲得。3月のWBCでは米国代表の主砲を務めるスーパースターは果たしてシロかクロか。機構などの本格調査の結果が待たれる。

 

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