ポスト藤川へ　松田１軍アピール

　ポスト藤川の期待が懸かる阪神の高卒２年目右腕・松田遼馬投手（１８）が６日、シート打撃に初登板。伊藤隼から見逃し三振を奪うなど打者５人と対戦して内野安打１本に抑え、開幕１軍入りをアピールした。

　５人目の打者は伊藤隼。カウント２−２から内角低めに速球を投げると、昨季のドラフト１位外野手はピクリとも動かなかった。見逃し三振。松田は「インコースのサインだったので思い切って投げました」と胸を張った。この日は速球を主体に力で押し最速は１４６キロ。抑え投手に必要な要素を備えていることを、首脳陣に見せつけた。

　長崎・波佐見高のエースだった一昨年、春のセンバツで強豪・横浜相手に９イニング１失点の快投。ドラフト５位で入団し、昨秋からはリリーフに本格転向した。この日のピッチングに和田監督は「非常に良い球が来ていたし、簡単に四球を出すような投手じゃないので。早くゲームで見たいなという感じになってくるね」と合格点をつけた。

　松田は１０日の日本ハムとの練習試合（名護）に登板することが濃厚。火の玉ストレートの後継者を目指す新鋭は「絶対に空振りが欲しいというところで、狙って取れるようにしたい」と意気込んだ。　（中谷秀樹）