左翼手としての出場が多い日本ハム・中田翔内野手(23)が6日、視察に訪れたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の緒方耕一コーチ(44)の前で内野特守を受け、万能ぶりを披露した。
本戦メンバー入りに向け、内外野の二刀流を猛アピールだ。居残り特守で、遊撃と一塁の2カ所で1時間みっちりとノックを受けた中田。「まじできつかった。でも、守れるところが多い方がチャンスをもらえると思うし、(内野特守で)下半身を鍛えれば、打撃もいい方向にいく」と汗をぬぐった。
登録は内野手だが、ここ2年はほとんど左翼手でプレーしており、本職は外野と思われていることが多い。これを踏まえて、栗山監督は緒方コーチに対して「(中田)翔は一塁の守備もすっごくうまいんです」と熱烈に売り込んだ。緒方コーチは「普通に分けると、野手は捕手3、内野手7、外野手5になる。一塁が本職なのも稲葉しかいないし、内外野で12人は目いっぱいだから、両方こなしてくれる選手はホントにありがたい」と、中田の器用さを歓迎している。
中田はフリー打撃でもこの日は41スイング中、柵越え9発。うち2本が場外弾と調子を上げてきている。7日はチームの初実戦となる紅白戦が予定され、全打席に立つことはもちろん、一塁と左翼の両方を守ることが決まっている。「実戦から離れているので、今の状態を把握して内容を求めていきたい」と、意気込んでいた。 (竹村和佳子)
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