現代・起亜自動車の米国市場でのシェアが1月は7.7%に低下した。40種類余りのブランドで販売台数が前年同月比で平均14%伸びる中、現代自、起亜自はそれぞれ2%の伸びにとどまった。各メーカーの新車発売が相次ぐ中、発売から数年が経過した現代・起亜自の車種の人気が低下したことが主因だ。
3日に主要メーカーが発表した1月の販売実績によると、米国ビッグスリー(ゼネラルモーターズ〈GM〉、フォード、クライスラー)はいずれも10%以上の伸びを達成した。
トヨタは販売台数が各メーカーのうち最も高い27%を記録した。同社は過去1年にカムリ、アバロンの新車を発売したことで販売を伸ばした。
トヨタ米国法人関係者はオートモーティブ・ニュースの取材に対し「昨年第4四半期から今年初めまでの販売が予想を上回った」と語った。ホンダ(13%増)も善戦した。フォルクスワーゲンは9%の伸びで、現代・起亜自の販売台数を急追している。
現代自の主力車種、ソナタは昨年の月平均販売台数が2万台近くに達していたが、今年1月は1万3000台にとどまった。アバンテ(現地名エラントラ)の販売台数も昨年の月平均1万5000台から今年1月は1万台に減少した。
起亜自も、昨年月平均1万台を販売していたソレントRが今年1月は8000台の販売にとどまった。昨年11月に浮上した燃費誇張騒動で燃費表示の低下幅が最大だったソウルも20%以上の販売減となった。
現代・起亜自のシェアは昨年の平均値(8.7%)に比べ1ポイント低下した。東日本巨大地震による日本車低迷で2011年5月に記録した現代・起亜自の最高シェア(10.1%)に比べると、2.4ポイント低下したことになる。
現代自関係者は「現地工場をフル稼働しているが、供給が足りない状況で、燃費誇張による後遺症は特にないと判断している」と説明した。1月初めの在庫日数は37日で、業界平均(59日)に比べ22日短かかった。