中国海軍レーダー照射 中国メディア「安倍首相らの政治ショー」
中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に対し、射撃管制用のレーダーを照射した問題について、中国の一部メディアは、「安倍首相らによる政治ショーだ」と痛烈に日本を批判している。
中国共産党系の新聞「環球時報」は、7日の朝刊で、「日本が大げさにしている」との見出しをうち、「レーダー照射を口実にして、『横暴な中国』を印象づけている」、「安倍首相が訪米へ向けて演出する『政治ショー』」などと批判している。
このほか社説では、安倍政権が戦争の危機をあおるなら、中国も同じように対応すると主張している。
こうした中、アメリカのパネッタ国防長官は6日、ワシントンで講演し、尖閣問題に強い懸念を示して、中国をけん制した。
アメリカ・パネッタ国防長官は「米日韓と関係国は安全と繁栄のため、やるべきことは全てやっていく」と述べた。
パネッタ長官は、領土問題がより重大な危機を招く可能性があると指摘したうえで、中国に対し、「地域の一員であるということを知ることが重要」であり、「他国を脅迫する国になってはいけない」と強く自制を求めた。