 |
2013年2月6日(水) 19:14 |
|
 |
「讃岐国府」の所在地が判明
古代の謎が明らかになっていきます。 香川県の古代の行政の中心「讃岐国府」の発掘調査で、初めて国府の中心施設とみられる遺構が確認されました。 国府の中心施設が確認されたのは、四国地方では初めてです。
香川県埋蔵文化財センターが6日、会見を開き、讃岐国府の所在地が明らかになったと発表しました。 讃岐国府の発掘調査は、香川県が坂出市府中町などで2009年度から4年計画で行っています。 国府は奈良時代から平安時代にかけての行政機関で、現在の県庁の役割を担っていました。 調査は古代の讃岐の中心を特定しようというもので、今年度、奈良時代から平安時代にかけて建てられた建物の跡4棟が見つかりました。 建物の跡は直径1メートルの巨大な穴で、16個見つかりました。 柱をたてるために掘られたとみられていて、その大きさから重要な建物と思われます。 さらに、この建物の周辺から多くの瓦が見つかり、瓦葺の建物とわかりました。 瓦葺屋根の建物は、国府といった特定の施設に限られるのです。 また、発掘調査では幅1メートル、長さ5メートルの塀の跡が確認されました。 塀は全体で東西約70メートルに渡り、建物を囲んでいたと推定されており、国府の姿が徐々に浮かび上がってきています。 国府中心の遺構の発見は、四国地方では初めてです。 今後の調査で、古代の中央政府、讃岐国府の役割などが明らかになるものと期待されています。
|
|