日本のキノコの危ない真相


日本のキノコ菌床が抱える大きな問題点
日本のキノコ菌床が抱える大きな問題点があります。それは、菌床の主材が中国の肥料工場で廃棄されたトウモロコシの芯や綿花工場で廃棄された綿花種子殻を輸入したものだということです。これを厳密に言えば肥料工場やデンプン工場や綿花工場の産業廃棄物なのですが、粉砕チップにして「コーンコブレット」と名前を変えて(綿花殻も同じ手法)日本に持ち込み、栄養剤を加えて菌床製造施設に配合培地という形で売り込んでいるのです。日本のキノコ菌床の相当の部分が、この格安の原料を使って栽培のコストを下げ、安売り競争で勝ち残ろうとしているのが現状です。

この手法における3つの大きな問題点を挙げてみましょう。まず第一に、中国の産業廃棄物を形や名称を変えて日本に持ち込んで食品の原料にしていること。これは、産廃・貿易・食管にまたがる法律違反の疑いがあります。
第二に、トウモロコシの芯には虫を殺したり雑菌を殺す自然界のフラボノイドが多量に含まれていること、綿花の殻については、南方栽培だから多量の農薬を使っていること。しかもこれらが食品で輸入されないため、検疫上のチェックが成されていないこと。
第三は、本来なら樹木(朽ち木)から発生すべきキノコを草類から温度湿度管理をして発生させていること。これは、キノコの本質を大きく変えるものであり、これによってキノコの持つ美味しさのほか、免疫力の改善性などの機能が失われている可能性があること。
これらの問題点から考えられることは、キノコの人気が徐々に失われること、限界過疎地からキノコ産業が消えること。そして近い将来、キノコの自給率が低下し続けること、慢性病が蔓延しインフルエンザに抗しなくなるなど国民の健康能力が低下することです。

多くの方からキノコに対するご意見を頂戴します。その最も多いのが「子供たちが食べてくれない」ということ。そして「椎茸がえぐい」「えぐさが口に残る」「冷蔵庫においても傷みが早い」「どのキノコを食べても同じ味がする」「くさい」等々。うんと昔のことですが、山に登ってその辺で採れたキノコを入れ込んで作った鍋の美味しさは、もう日本の栽培キノコからは味わえなくなりました。
Sunday, 31 May, 2009
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