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自然界の冬虫夏草 |
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冬虫夏草は強力なる環境きのこ冬虫夏草とは土に潜って冬眠する昆虫の体内に侵入して養分を吸収しながら菌糸を育て、暖かくなると地上に姿を現す子嚢(しのう)菌類バッカクキン科のキノコです。このキノコが有名になったのは1993年にドイツで開催された陸上競技世界選手権の時でした。一挙に11個の世界新記録をマークした馬軍団と呼ばれる中国女子マラソン選手団が、驚異的な強さの秘密を「冬虫夏草を食べながら練習した」と、世界のメディアを前に語りました。それが「東洋の神秘」と報道されて以来、この小さなキノコが世界の舞台に躍り出たのです。その恐るべきキノコが、じつは、生態系の見張り番だったのです。
冬虫夏草は害虫の天敵冬虫夏草の人体への薬効性については既に全世界的に有名ですが、害虫の体内に寄生して栄養分を吸いつくす方法で害虫を駆除する「害虫の天敵」という生態系の見張り番としての大切な役割があったことは知られてはいません。左写真のように多くの虫に寄生しながら、大自然に備えられた防除方法として過去数億年ものあいだ生態系を守っていたのです。 砂漠化・オゾンホール・森林火災・酸性雨など、世界的に森林の崩壊が進んでいます。日本でも、マツクイムシの影響で針葉樹の森に立ち枯れが目だち、農作物もカメムシの異常発生によって大被害を受けています。農薬空中散布はきめ細かく実施されますが、昆虫被害も森林劣化も一向におさまる気配はありません。農薬散布では樹皮の下にひそむ害虫にダメージを与えることはできないからです。むしろ、被害を受けるのは害虫の天敵である小鳥たちとトンボやカマキリなどの益虫、そして環境維持の原点を担うキノコ菌です。 冬虫夏草など寄生菌類の減少は自然界に備わる生態系調節機能を低下させ、害虫の異常発生をまねきました。害虫は森林を劣化させて人類から酸素と食糧と飲水を奪い、温暖化を進ませる恐怖の要因ですから、その天敵である冬虫夏草を野山に殖やさなければなりません。
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