蟻の冬虫夏草の主要3成分


解明すすむ神秘の成分

免疫力をアップする虫草多糖


穀物の繊維分と擬黒多刺蟻の炭素源が分解吸収されて、虫草多糖を形成します。この名称は中国独自のものであって日本では使いませんが、β―グルカンという成分に近いと考えられ、免疫力を高めるといわれています。

免疫力とは、人体に細菌や異物が侵入した際に、対抗してこれを破壊し排除する防衛システムですが、白血球中の顆粒球とマクロファージがバランス良く増えることで向上します。ところが白血球の寿命は2週間と短いので、人体は急いで白血球を補填しなければなりません。そこで、β−グルカンを摂取すれば白血球は正常に回復して、同時に白血球を構成するマクロファージも代謝されるのですから、ガン細胞を攻撃する力も向上するということです。顆粒球・リンパ球・マクロファージの連合守備隊が、蟻の冬虫夏草の強力な援護を得て、外敵から身体を防衛するという様相です。

細胞を作る虫草素


擬黒多刺蟻を形成する細胞のDNA(核酸)が分解吸収されて冬虫夏草を形成します。虫草素という名称は中国独自の名称であって、日本では該当しませんが、コルディセピンという核酸化合物に近い成分と考えられます。この成分は、正常な細胞の形成を促進するとともに、ガン細胞の増殖拡散を阻止し、骨髄に作用して増血機能を高める働きをすると言われることから、生活習慣病でお悩みの方には欠かせない成分と思われます。 

 

血液機能を整える虫草酸


収穫用菌床の穀物成分と、擬黒多刺蟻の外殻が分解吸収されて冬虫夏草を形成しています。虫草酸という名称は中国独自のものであって日本では該当しませんが、マンニトールという物質に近い成分と考えられます。これは、心臓や脳の血管を広げて、血液の流れを活発化させる働きがあると言われていることから、高血圧や心臓病でお悩みの方には欠かせない成分と考えられます。

2007年栽培冬虫夏草の主要3成分
名 称 類似医薬名 含有量
虫草多糖 β−グルカン 5.70 g
虫草素 コルディセピン 0.12 g
虫草酸 マンニトール 1.13 g
抗酸化成分 SOD消去活性 3000単位/g
100g中含有量:日本食品分析センター

冬虫夏草を形成する虫草多糖・虫草素・虫草酸は、古くから中医の世界で付されていた名称です。最近になって、これらの成分が性格的に中列の医薬名に類似していることが分かってきました。蟻の冬虫夏草に含有する貴重な成分の解明は、日本の医薬業会も加わってこれからも活発に行われ、次々とベールをぬいでくるに違いありません。

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