ボーイング787:窓ひび割れやオイル漏れ相次ぐ
毎日新聞 2013年01月11日 19時59分(最終更新 01月11日 20時27分)
全日空の国内線で11日、最新鋭旅客機ボーイング787の窓ガラスのひび割れやオイル漏れのトラブルが相次いだ。
11日午前10時45分ごろ、羽田発松山行き全日空585便が兵庫県上空を飛行中、操縦席中央左側の窓ガラスにひびが入った。同便は安全上問題ないとして飛行を続け松山空港に着陸、乗員乗客246人にけがはなかった。全日空によると、ガラスは5層構造で、最も外側の層にクモの巣状のひびが入った。この影響で折り返し便の松山発羽田行き590便が欠航した。
宮崎空港では同日午後3時15分ごろ、着陸後駐機場に止まっていた羽田発の全日空609便で、左側エンジン付近にある発電機の部品から潤滑油が漏れているのを整備士が発見した。漏れたのは少量とみられ、整備して安全を確認後、羽田行きの折り返し便として約50分遅れで出発した。
787機を巡っては、米ボストンの国際空港で日本航空の旅客機が7日から2日連続でバッテリーの出火や燃料漏れのトラブルを起こし、米国家運輸安全委員会などが調査している。【桐野耕一】