高2自殺:バスケ部主将、手紙に「顧問から体罰受けた」
毎日新聞 2013年01月08日 13時09分(最終更新 01月08日 13時52分)
男子生徒が家族に宛てた遺書には、感謝の気持ちがつづられていたという。
生徒の保護者が遺体を確認したところ、唇を切っており、頬が腫れていた。両手で顔面を平手打ちする体罰は、生徒の自殺前日を含め「かなりの頻度であった」ことが確認されたという。
佐藤校長は会見で「男子生徒はなかなか顧問の思う主将になれないと悩んでいた。生徒は口べたで顧問に思いを伝えようと手紙を書いたが渡せなかったようだ」と話した。
◇始業式で報告、生徒が黙とう
大阪市立桜宮高校では8日午前11時過ぎ、報道陣約20人が駆けつけ、岡山典史教頭が正門脇のインターホン越しに対応した。岡山教頭によると、午前8時50分から同校体育館であった始業式で、佐藤芳弘校長が男子生徒の自殺について報告。男子生徒が顧問に宛てた手紙が見つかったことを明かし、「厳しい練習やキャプテンのことで悩んでいたと書かれていた。皆さんも悩んでいることがあれば周りに打ち明けてほしい」と呼びかけた。その後、生徒全員で黙とうしたという。この日、部活動は中止された。
奨学金の相談で訪れたという同校卒業生の男性(19)は「バスケ部で体罰があったという話は聞いたことがなかったので驚いた」と声を詰まらせた。【山田尚弘】