(cache) 戯言:さめちゃん(破天荒バージョン)のブロマガ - ブロマガ

戯言

2013-02-01 04:32コメント : 3
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失う事を分かっててなぜ手にいれたがるの?
僕にはわからない。
僕が17歳の時君の手を掴んだ。
それは永遠に自分のもので、決して失う事もないと思ってた。
眠りについた君の寝顔をいつまでも見てた。
君は知らないだろうね。僕は内緒でその寝顔に魔法をかけた。
生きる事は辛いと言った君が、夢のなかでは笑顔を忘れないようにって。
僕は無力だ。17のガキに人を守る力なんてない。
偉そうに守るなんて言っといて実際はなにもできなかった。
目を閉じる度に君の寝顔を思い出す。
君を忘れる事なんてなかった。
初めて君を見た時の、衝撃ったらなかった。
君は僕にすべてを与えた。そしてすべてを奪った。
僕の悪い所はすべて受け入れてくれた。
11年経つ今でも、僕のこんなちっぽけな魂で君を守れるだろうか・・・
あの日の君の顔は、まるですべてから解放されたみたいに穏やかだった。
僕が人を近づけない理由?優しさが怖い。
いつかは必ず失うなら、僕はそんなものはいらない。
その頃からか僕は感情を失くした。
人を想う気持ちなど、いらなかった。
それでも自分を変えようと色々な人と付き合った。
でもその度に君以上の人は居ないと痛感する。
僕の世界に色を与えて奪った君が、僕のすべてだった。
もし願いが叶うなら君の元に行きたい。
この薄汚い命を捧げて君に会えるなら安いもの。
一人の女の子が言った。
「貴方は死者に憑りつかれてる。なんでそんなに悲しい目をしてるの?」
僕はわかってた。
たとえそれが亡霊でも、君ならば僕はそれでいい。
ずっとわかってた。いくらバカな僕でも。
でも呪縛から解き放たれたいなんて考えた事はない。
返す言葉は思いつかなかった。
君がこの世から居なくなった時に、僕の心も死んだ。
いつだって君は僕の横で笑っていてくれる。
もし、もう一度人間として産まれる事が許されるなら
また君の笑顔を見たい。
僕が眠りにつくその日まで、君は綺麗な笑顔を絶やさないで・・・
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どんなに永遠をのぞんでも、失うから、大切にするんだよ。
6日前
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なるほどね。
ぼくにはわからないな。
6日前
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☀・゚:*(*◕ω◕)ノ"☀Good moning☀ヾ(◕ω◕*)・゚:*☀

鮫ちゃん詩人だねー
私もこんなに想われてみたい///
6日前
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