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国際
【レーダー照射】私はこうみる 「現場司令官は自衛隊上層部に武器行使の権限を求めるべき」 米ヘリテージ財団 ディーン・チェン研究員
2013.2.6 23:56
中国人民解放軍による海上自衛隊艦艇に対する射撃管制用のレーダー照射は、事態悪化を招く極めて危険な行為で、壊滅的な結果をもたらす事故が起きる可能性を高めるものだ。
技術的なミスであったとしても、人が制御する前にコンピューターや感知器のミスで不測の事態を引き起こしかねない。
日本は中国軍による行為がいわれのないものであることを、証拠を挙げて国際社会に訴えることだ。
一方、日本が自衛隊を尖閣諸島周辺海域や空域から後方に撤退させるという見方は非現実的だろう。
代わりに(中国軍を牽制するための)政治的なポーズとして、現場司令官は自衛隊上層部にあらゆる武器を行使する権限を求めるべきだ。
上層部が現場に照明弾やミサイルの攪乱(かくらん)材を発射するという防御的な権限しか与えなければ、自衛隊にとって非常に危険だ。
ただ、この場合、最初の一撃が中国軍によるものであることがはっきりし、どちらが正当であるかを国際社会に明確にできる。
日本は今回の事件をきっかけに、南西方面に自衛隊を重点配置することになるだろう。(談)
◇
ディーン・チェン氏 1966年生まれ。米議会技術評価局で中国の軍需産業に関する調査員を経て、米海軍分析センター中国研究所研究員。米シンクタンク「ヘリテージ財団」研究員。
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