2013年02月06日

1億ポンドを超えた落札額(サザビーズロンドンオークション)

ロンドン時間で昨夜行われましたサザビーズ・ロンドン・オークション(印象派・現代アート)で、総額1億ポンド、
円換算で150億円もの落札となりました。

この総落札額1億ポンド乗せは象徴的な数字となりますが、個別ではそれほど買い上げられたという訳でもなく、
万遍なく買いが入り、よい作品が10億円を超える金額で落札されたということになります。

バブル期のような何でも暴騰する市場ではなく、市場参加者が良い作品を狙った金額まで買い上げているわけであり、静かな中で底上げ現象が起こっていると言えます。

今晩はクリスティーズ・オークションとなりますが、メインはモリディアーニであり果たしてどこまで買われるか、
注目しておきたいと思っています。
*昨晩のサザビーズの最高落札作品はピカソの2860万ポンド(42億円)でした。


当社がコレクションしています印象派は比較的落ち着いた動きをしており、この面ではよい作品を買い集めるチャンスと思っていますが、ポンドがすでに20%以上上昇しており、これに10%でも作品価格が上昇すれば、それだけで30%以上も購入価格が上昇します。

円安は日本人の購買力を物凄く削ぎますが、そのことは一切報じられません。

また、不動産市場にもお金が流れ込んできており、当社が保有します白浜の不動産もマンションを中心に売却を進め、作品購入資金に充てたいと思っております。

物件は全て現金で購入しており、マンションだけで数千万円の換金となるでしょうが、それを稀少金貨や印象派絵画やアンティークダイヤモンドの購入に充当し、外貨建て資産の積み増しを行いたいと思っております。

すでに総資産ベースでは70億円を超えていますが、殆どが外貨建てとなっており、今の円安で猛烈な資産増加となっていますが、これをさらに加速させていきたいと思っています。

今の円安は単なる円安ではなく、円資産の減少であり、20%の円安となれば日経平均が20%上昇しましても外人からすれば(ドルベース)では上昇していないと同じことになります。
即ち、日本人にとり20%日経平均が上昇しましても、ドルベース(外人)で見れば何ら上昇していないということになるのです。

一ドル80円で1億円であれば、$1,250,000となります。
一ドル95円で1億円であれば、$1,052,000となります。

同じ1億円でも、ドルベースでは$198,000も減少していることになるのです。

では日本のGDPでは?

一ドル80円時 500兆円 > ドルベースでは6兆2500億ドル
一ドル95円時 500兆円 > ドルベースでは5兆2600億ドル

1兆ドル近く減少しているのがわかります。

もしこれが外資系トップが述べる一ドル120円になれば、4兆1600億ドルとなり何と2兆ドルを超える縮小となります。
海外から見れば、日本が猛烈に縮んでいることになり、そんな国に投資をする者はおりません。
むしろ、投資資金を一刻でも早く回収し、外貨に換えるという動きを加速します。

キャピタルフライトが猛然と進み、日本は資金難に陥ります。

本当の意味での中央銀行たる日銀が消滅する3月19日までに資産の勝負を付ける必要があると言えます。








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