はじめに
就職活動時に気をつけなければならないビジネスマナーはたくさんあります。
そのなかでも、「会社訪問時」に絞って、誤解や疑問が生じやすい5つの点について解説いたします。
会社訪問時間は、約束の5分前がベスト
約束の時間に遅刻するのは、ビジネスマンとして問題外です。
しかし、予定より30分も1時間も前に会社を訪問するのも、これまたマナー違反。
いくら応募者のほうが「私が早く着きすぎただけなので、どうかお気をなさらずに」というつもりでも、心ある会社なら予定を早めるなど、対処に苦慮することになります。
そういう余計な面倒をかける人間も、社会人失格なのです。
一般的には、予定の5分前くらいに訪問するのがベストなようです。
仮に、早く会社に着きすぎた場合、周辺で時間をつぶすなどして、5分前に受付を訪問するようにしましょう。
コートは会社の建物に入る前に脱いでおく
(画像元:楽天市場)
少し肌寒くなってきたので、地域や時間帯によっては、そろそろ薄手のコートを着用するようになるかもしれません。
この場合、コートは会社の建物に入る前に脱いで、畳んで手に持っておくようにしましょう。
コート等の上着は、防寒以外にも埃よけの用途があるとされているため、会社に限らず、例えば誰かのお宅を訪問する際にも、着たまま建物に入るのはマナー違反です。
名刺の扱い方
学生のうちは、背伸びして自分の名刺を作る必要はありません。
なかには、「自分を印象づけるために」学生でも名刺を配る人もいるようですが、この行為を「まだ社会に出てもいないくせに生意気」ととる社会人の方もいらっしゃるようです。
なので、自分の名刺をわざわざ作る必要はありません。
ただ、会社の方から名刺をいただく場合はあるので、名刺入れは用意しておきましょう。
ちなみに、名刺入れは、プラスチックや金属製のものより、皮革製の落ち着いたデザインのもののほうが印象が良いようです。
ノックは3回
面接室に入る際など、扉をノックする必要がある場合、ノックの回数は3回というのが正式なビジネスマナーです。
ノックの回数は2回という方が多数いらっしゃいますが、2回のノックは「トイレノック」、すなわち、トイレで「入ってますか?」を確認するときのノックなのです。
正式なビジネスマナー上のノックは、相手の注意を喚起するのに最適な3回とされています。
知らない人も多いですが、「ちょっと差をつけるビジネスマナー」として是非覚えておきましょう。
口頭では「貴社」ではなく「御社」
会社の敬称は、書面では「貴社」。
「貴社」という表現は、「御社」より歴史が古いので、「御社」よりも正式な敬称とされています。
ただ、口頭で「キシャ」というと、「記者」「帰社」「汽車」等と紛らわしいので、口頭の場合は「御社」を用いたほうが良いとされています。
おわりに
いかがでしょう。上述のものはどれも基本的なものなので、もしかして全部ご存知だったでしょうか。
ビジネスマナーはたくさんあり、それだけで1冊の本になるくらいですが、今回は、そのなかから5つを厳選してご紹介させていただきました。
当記事が、あなたの就職活動の一助となれば幸いです。
本記事は、2012/02/06公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。









