他社に訪問するなどしてドアの閉まった部屋に入室する時、何回ドアをノックしていますか?回数なんて考えたことが無かったという人も多いかもしれませんね。日本人だと、「ノックは2回」という人も多いと思います。ですが、実はこれはビジネスマナーとしては間違いです。
なぜならドアを2回ノックするのは「トイレノック」と言われていて、トイレで個室に人が入っているかどうかを尋ねる時に使うノックなのです。ですから、これをビジネスの相手にそのまま使うのは失礼、ということになります。
では何回叩くのが正解かというと、国際基準マナーであるプロトコールマナーでは4回と定められています。また、ビジネスの場では3回にまで省略しても良いとされているということです。もともと日本はドアが殆どない住居に暮らす文化だったため、西洋の文化が入ってきてからドアを叩いて人を呼ぶノックが広まりました。その関係もあって、日本ではあまり何度もドアを叩くのはうるさいと思われがちなのだそうです。ですが、日本人でもトイレでは2回ドアをノックしますよね?ですからやはり、ビジネスの場ではノックは3回が適切ということになります。
ちなみに、欧米では2回がトイレノック、3回だと恋人や家族など親しい人相手のノック、4回が正式の場でのノックというのが常識となっています。日本では3回で大丈夫ですが、海外に出張する際などは、ノックは4回と覚えておきましょう。