自民党:防衛省資料に批判 国防族「周辺国に脅威」に反発
毎日新聞 2013年02月05日 19時46分
自民党国防部会・安全保障調査会の5日の勉強会で、防衛省が提出した在日米軍に関する冊子に出席者から抗議が相次いだ。「(日本の)防衛力を大幅増強すると、周辺の国に懸念を与えかねない」との表記が、安倍政権が掲げる自衛隊の強化方針に矛盾しかねないと国防族議員が反発。防衛省はインターネットのホームページで公開していたパンフレットを同日削除した。
パンフレットは「在日米軍・海兵隊の意義及び役割」と題し、民主党政権が11年5月、国会議員や基地立地自治体向けに発行した。
勉強会では「こんなものをばらまかないで」「自国は自国で守る気持ちを持つべきだ」と批判が殺到。「民主党が作りそうな内容だ」と皮肉る声も出た。同省担当者は「与党と調整して作り直す」と困惑気味に語った。【青木純】