中国海軍:レーダー照射 安倍政権に大きな衝撃
毎日新聞 2013年02月05日 21時08分(最終更新 02月06日 00時52分)
日中防衛当局は東シナ海での偶発的な衝突を回避するため、艦艇や航空機が交信できる周波数の共有など「海上連絡メカニズム」の構築を検討中だが、尖閣国有化の影響で協議は中断している。政府高官は「中国の挑発には乗らない」と冷静に対話努力を続ける姿勢を示した。【鈴木泰広、吉永康朗、青木純】
◇火器管制レーダー
大砲やミサイルなどで射撃するため、標的へ向けて電波を照射し、その反射で距離や方位を測定するレーダー。周囲にいる船の位置を把握する航海レーダーや、上空の航空機などを監視する対空レーダーに比べて電波の照射幅が狭く、ピンポイントで対象物を追尾する。約20キロ離れた水上の目標も捉えることができるとされる。海自の護衛艦は照射された電波の周波数を詳細に捉える装置を搭載しており、今回はそのデータを解析し、中国艦から火器管制レーダーが照射されたと断定した。