NHK北海道のニュース 札幌放送局
原発風評被害の賠償請求で和解
東日本大震災による原発事故の影響で、観光客が減って収入が落ち込んだとして、道内の観光施設を運営する財団や会社が損倍賠償を求めていた問題で、東京電力があわせておよそ1900万円を支払うことで和解が成立しました。
賠償を求めていたのは、網走市の「博物館網走監獄」を運営する財団や、道東の弟子屈町の「摩周湖ユースホステル」など、4つの財団や会社です。
4つの財団や会社は原発事故の影響で、海外からの観光客が減り、入場料や宿泊料、それに土産物の販売収入などが減ったとして、総額およそ3000万円の損害賠償を求め「原子力損害賠償紛争解決センター」に申し立てていました。弁護団によりますと、去年11月から紛争解決センターから和解案が示され、6日までに東京電力がおよそ1900万円を支払うことで和解が成立したということです。道内の企業による集団申し立てで和解が成立したのは、これが初めてです。
02月06日 11時56分