巨人・村田が5日“侍対決”で豪快な一発を放った。同じワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表候補の内海を相手にしたフリー打撃で、左翼スタンド中段に叩き込んだ。順調な調整ぶりを見せる一方で、意外にもチーム内から村田の“燃え尽き症候群”を不安視する声が。一体どういうことなのか——。
「内海も投げはじめだし、どうこういうことじゃない。今日は直球だけだったし、1、2、3で打たせたもらいました」内海に配慮しながらも、その表情は明るかった。最近ほとんど見られなかった、男・村田の豪快な一打に、間近に迫ったWBC、そして今シーズンへの手ごたえを感じた様子だった。
今年は長打へのこだわりを追求。自主トレから98センチの長尺バットを使い、あと37本と迫った通算300号本塁打を目標に掲げるなど、あくなき姿勢を見せている。しかし、その一方でこんな声がひそかにささやかれている。「村田は内心、燃え尽きてしまってるんじゃないだろうか」。本人の姿とはまるで逆の燃え尽き症候群を不安視する声だ。
WBCという国の威信をかけた戦いを終えてからシーズンが始まることで、日本代表選手の精神面を心配する声はあるにはあるが「すでに燃え尽きてしまっている」とはどういうことなのか。
「原因は昨年の日本一ですよ」と語るのは、チーム関係者。「村田は巨人に行きたいからFAしたんじゃない。『引退前に一度でいいから優勝を経験したい』という思いのみだった。FA宣言したとき(2011年)村田は『もし横浜が4位だったらFA宣言しなかったかもしれない』ともらしたことがあった。自分の現役期間を逆算し、引退までに横浜が優勝できる力があるかを最後まで考えていたんです。しかし5年連続最下位となったことで、引退までの優勝は難しいと、断腸の思いで愛する横浜に見切りをつけた。それだけ優勝が現役生活における『最終目標』だったんです」
優勝の可能性が最も高いチームという一点で巨人を選択した村田。「FA移籍即優勝」という理想を描きつつ、主力として戦えるうちの優勝を目指していたのだが、その最終目標は日本一を含む5冠という最高の形であっさり達成されてしまった。村田のなかで“もう思い残すことはない”状態になっているのでは、と関係者は心配しているのだ。
仮に日本代表として選出されWBC3連覇となれば、負傷で途中帰国したリベンジも果たすことができる。ダブル燃え尽き症候群となることも、不安をさらにかきたてる。長距離砲として原点回帰に挑む村田だが、そのモチベーションをどこまで維持できるのか、ひそかに見守っていくことになりそうだ。
「本屋大賞」「CDショップ大賞」などプロが選ぶ賞が注目を浴びる中、アイドルDVDにもついに賞が誕生。アイドルDVDのプロたちが売り上げやアイドルの性格、さらにイベントの様子などから2012年最もDVDで輝いたMVPアイドルを選んだ。
昨年末、東京・有明の東京ビッグサイトで開催され、3日間でのべ55万人の来場者を集めた日本最大の同人誌即売会「コミックマーケットコミケ83」を東スポWebでも取材。熱気とコスプレに包まれたその模様をお伝えします。