「いいものを食え、そして自分の”クソ”をしろ」—本田宗一郎・名言まとめ

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2013/02/06



ホンダ創業者、本田宗一郎のもとで仕事をしたデザイナー、岩倉信弥氏の書籍より。これあったかくて良い本ですねー。


本田宗一郎名言録

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・「高級な生活をしていないから、高級品がつくれない?じゃあ聞くが、信長や秀吉の鎧兜や陣羽織は誰がつくったんだ?」

・「世の中には『形』は三つしかないんだ。丸と三角と四角だよ。「丸」は円満、「三角」は革新を連想させるよな。それで言うと『四角』は堅実な感じがする。企業の経営もそうだが、円満だけでは会社はつぶれる。革新だけを追い求めるのは危険だ。やはり、基本は堅実で、そのうえで時代の動きをよく見て、円満さや革新を上手に適量混ぜ合わせていくことが大事なんだよ

・「“見せたくないもの”は、隠そうとばかりせずに、もっとでっかくして、目立つようにしなさい!

・「クルマは『後ろ姿』が大事なんだ。運転していると、対向車はアッという間に見えなくなる。印象に残さねえんだ。ところが、前を走っているクルマはずっと見ていることになる。格好の悪いやつの後ろにつくと、うんざりだよ。長く見て飽きないのがいいね。」

・「きみは芸術家か!芸術家には新しいものはつくれないぞ」

「いいものを徹底的に食え。それを自分の中で消化して、自分の”クソ”をしろ」

・「きみ、本当に自分に戻って考えて、そういうことをしたいと思っているのか?」

・「アイデアを練るのは楽しいねえ。それをモノにするのはもっと楽しいよ。こんなに楽しいこと、どうしてやらないんだ。君たちも考えてみろ」

・「やっている者が感動できないようなモノは、他人を感動させられない」

「よそのクルマがうちのクルマを真似している?人のせいにするな!」

・「99%失敗しても、1%成功すればいいんだ」

・「木登りが得意なサルが、心のゆるみで木から落ちてはならない。しかし、サルが新しい木登り技術を得るために、ある『試み』をして落ちたならば、それは尊い経験として奨励に値する」

・「軽自動車で、メルセデスのクオリティを持つクルマにするんだ」

・「すぐやんなさい!とべっ!」

・「『一歩先』を行ってはダメだ。『半歩先』だ。ちょっと足を出すくらいのところにすれば大衆はついてくる」

・「いいものを見て高いものをつくれ、と言っているわけじゃない。同じものを安くつくれと言ってるんだ。ただ、そのために、まず、いいものを見る必要がある。」

・「クルマが売れる瞬間を見てきたか?見に行ってこい!」


個人的には「自分の”クソ”をしろ」というのが刺さりました。これはわかりやすいメッセージですね。自分が生み出すものは基本的に「クソ」であることを自覚することが、まず大切だと思います。

「よそのクルマがうちのクルマを真似している?人のせいにするな!」というのも素敵ですね。そんな被害者意識をもつくらいだったら、新しいものをさっさと作れ、という前向きなメッセージです。真似されていることを愚痴っても仕方ないですしね。


引用した名言だけ読むと、豪放かついい意味で「無神経」な経営者をイメージしてしまいますが、その実、繊細で人を愛する精神を持った人物だったことが、書籍を一読してみればわかると思います。古き良き経営者という感じで楽しく読むことができる一冊です。