オリックスキャンプを訪れ糸井(左)と笑顔で話す日本代表の山本監督(中央)。右は梨田コーチ=宮古島市民球場で(横田信哉撮影)
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の山本浩二監督(66)が冷や汗を流した。5日、宮古島のオリックス、石垣島のロッテを視察。沖縄本島への帰り間際に心配な情報が入った。
「糸井? さっき聞いた。本人はどうコメントしているんだ?」
心配そうに報道陣に逆取材。宮古島で顔を合わせ、元気な姿を確認したばかりのオリックス・糸井がその後、左太ももを痛めたというのだ。この日も「ある意味、キーマンになるかもしれない。すべての面を兼ね備えている」と打力、脚、肩とすべてへの期待を語ったばかり。右翼のレギュラー最有力だけに冷や汗タラリだ。
だがその後、追加報告が届いた。東京へ帰る直前の那覇空港で、山本監督は笑顔をみせた。「福良(オリックスのヘッドコーチ)が状態を見てくれとるからな。たいしたことないそうだ。全然、問題ない」。軽傷の知らせにひと安心だ。
4日には中日・大島が左肘の違和感で別メニューとなったばかり。重傷ではないという報告を受けているものの、外野手の相次ぐアクシデント発生となればチーム全体の大きな不安材料になるところだった。
野手は現在18人いる候補から、本番は3人が外れる。糸井は大丈夫だとしても、大島の不安は残り、今後もケガ人が出る可能性がある。外野布陣の構想修正など、危機管理を並行して進めることになりそうだ。 (生駒泰大)
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