1.合格者の生の声
1991年2月生まれ(21歳)
慶應義塾大学法学部政治学科第四学年在学中(2013年卒業予定)
Big4Firm就職予定
2011年11月公認会計士試験合格(大学三年在学中合格)
2012年11月U.S CPA試験合格(大学四年在学中合格)(アラスカ州)
(FAR80点/BEC77点/ REG77点/ AUD75点 全科目初回受験合格)
Q1 U.S. CPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?
米国の会計や税法について勉強することを通じ国際的な専門性を高めたいと思ったことがU.S.CPA試験を目指したきっかけです。私は幸いにも大学三年次に日本の公認会計士試験に合格したのですが、その際に何か不完全燃焼感が自分に残っており新しい目標を探していたこともこの勉強を始める動機の一つになりました。数ある資格の中でU.S.CPA試験に焦点を絞った理由はこの勉強を通じ自分の専門分野が日本の会計、税法から日米の会計、税法へ、同時に活動範囲も日本から世界へと広がりうると考えたためです。
Q2 学習開始時の英語力・会計知識は?
英語はもともと好きでした。また日本の公認会計士試験の勉強を終えた直後だったため、会計についての基本的な知識はありました。
Q3 TACをお選びいただいた理由は?
全99回に渡る講義など講座内容が非常に充実していると考えたこと、またBeckerと正式に提携している日本で唯一の専門学校であり、全米No.1シェアのBecker教材を使えるのはTACだけだと考えたためです。
Q4 TACの講座でよかったところ
講師の方が情熱的で本試験合格までの手続きのサポートも含めしっかりと支えて下さったこと、自習室が常時使用可能であったことは本当にありがたかったです。
Q5 通学・通信どちらで学習されましたか?合格までの学習期間は?
通学DVDの形を取りました。勉強期間は約10ヶ月です。途中、就職活動や自分の進路を考え直す時期が入り本腰を入れたのは8月以降になってしまいました。
Q6 合格までの学習法
全科目共通して5月頃までに授業を全てDVDで見ました。6月頃から全科目の復習を始め、9月頃までにテキスト付属の問題集を2、3回転しました。当初の計画ではBecker問題集についても2、3回転することを目指していたのですが想像以上に復習に時間が掛かりBeckerに手をつける前に10月に突入してしまいました。本試験は11月に迫っていたためBeckerを何回転もする時間はないと思いこの時に一度勉強計画を変更し、Beckerは一度だけ解き、間違えた問題の解説のみを復習するようにしました。時間があれば絶対にBeckerも数多く回した方が良いと思うのですがとにかく本試験までの時間が限られていたこと、特にFAR、ECO、CG、IT、BL、AUDの文章問題はBeckerが解けるようになる以上にその解説にある知識を覚えて本試験で吐き出せることが何よりも大切だと考えたことから解説重視の勉強方法を取りました。Beckerを一度しか回さない勉強方法は不安だったのですが「重要なのはBecker問題集を解けるようになることではなく本試験に受かることのはずだ。」と自分に言い聞かせ、とにかく本試験での合格だけを意識することに集中しました。
また、短期合格の為には必要最小限のことだけをすることが何よりも大切だと思います。その中で自分は「マーカーペンの色を工夫すること」と「手帳を上手く使うこと」を意識しました。マーカーペンの色と言われるとこの文章を読まれている方は少し戸惑われるかもしれませんが、私はマーカーを上手く使うことは極めて重要なことだと思っています。具体的には授業を受ける際に先生が触れた論点については水色のマーカーで、授業中に先生が特に強調した論点や暗記が必要な事項は赤色のマーカーで色を塗ることで授業後にテキストを見直した際即座に重要性ごとに復習できるように意識しました。このようにすることで重要個所のみの全体的な復習をしたい時には赤色のマーカーを塗った部分のみを辿り、より深く理解したい時は水色のマーカー部分まで読み込むように切り替えた復習ができると考えたためです。また問題集を解いて間違えた論点は逐次テキストに必要な知識を書き込んでいき、その後追加部分にダークブルーなどの平常時とは違う色を塗っていきました。そして最終的には復習の際は付け足したダークブルーの色のみを読み返す事で自分の間違えた論点、苦手な論点のみを短時間で復習し、必要最小限かつ効用の高い復習を目指しました。短期合格を目指す場合にはとにかく時間との戦いになると思うため、このような方法で時間を節約することは非常に重要だと思います。また手帳についてですが、日々の勉強記録を科目ごとに色を分けて(FAR:青、BEC:紫、REG:緑、AUD:黄色etc)手帳に記入していき手帳を見返した際に学習量が相対的に少ない科目、論点を一目で分かるようにした事も復習に役立ちました。これにより手帳を見直すことで手薄な科目や論点がどこかを視覚的に把握できるため次にどの範囲の復習をすれば一番効率的かを判断することができたからです。
Q7 受験手続・受験時のエピソードなど
グアムにて約4日程滞在し四科目全て一度に受験しました。本試験受験までの単位取得や学歴審査の手続きが大変で、NTSが中々来ない際は直接NASBAの方と英文メールでやり取りをする必要がありました。程なくNTSの問題は解決したのですが、この際にもTACのサポートセンターの方がバックアップして下さりました。本試験受験までの手続きという点でもTACのU.S.CPA講座は充実しているため受講生の方は安心して本試験に望んで下さい。個人的にお勧めなのは試験会場のテストセンターの事務の方と仲良くなることです。試験会場運営の方々と親しくなることで2日目や3日目の試験の際には「これで中盤ね。excitingしてね!」「今日で最後なのね。頑張ってね!」という優しい言葉を掛けて頂きリラックスして本試験を受験することができました。緊張状態の連続では体が疲れてしまい集中力が持たなくなってしまうため、本試験にピンポイントで最高の集中を持っていくためにも試験直前には会場の事務の方と会話を楽しむくらいの適度なリラックスが意外に大切なことだと思います。
Q8 これから合格を目指す方へのアドバイス
絶対に諦めないで下さい。U.S.CPA試験は他の試験と同じように英語力や知識、才能や能力などでは無く最後は気持ちの強さの勝負になると思います。仮に本試験でのボーダーを7.5とした場合、10の能力を持ちながら本試験で7の力しか出せなかった人間よりも7.5の実力を本試験で7.5出せた人間の方が生き残ると思います。私自身本試験直前のFinal Exam(最終模試)ではTACの予想合格ラインとされている6割に至らない科目もあったのですが、両親が与えて下さった時間とお金、何よりも勉強を志した当初の想いを考えると絶対に諦めたくありませんでした。最終的に本当に運と直感に助けられる形になったのですが、運と直感ですらひたむきに望み続けた者にだけ訪れると信じています。だからこそ絶対に諦めないで下さい。皆さんに素敵な未来が訪れることを、微力ながら、願っています。
最後になりましたが、阿辺先生や草野先生を始め支えて下さったTACの講師の皆様、家族、両親、私が弱気になっている時に檄を飛ばしてくれた友人、感謝します。本当にありがとうございます。頑張ります。