斎藤投手コーチ(左)が見守る中「けん制」の練習をする巨人のアコスタ=宮崎県総合運動公園内の木の花ドーム
|
 |
リベラ流「お祈り投法」がお披露目だ。巨人の新外国人マニー・アコスタ投手(31)が4日、来日後初めてブルペン入りし、原監督の目の前で31球のデモ投球。同じパナマ出身で兄貴分と慕うヤンキースのマリアノ・リベラ投手(43)から直伝されたセットポジションで、ストッパー候補の実力を見せつけた。
助っ人右腕の独特な動きに、ブルペンがざわめいた。グラブをマウンドにつけんばかりに下げ、膝を深く折る。まるで1球ごとに神様に祈りをささげているかのような体勢からセットポジションへと移行。ムチのようにしなやかな腕の振りから、次々と快速球が繰り出された。ユニークなモーションの本家はメジャー史上最多の608セーブを挙げているリベラだった。
アコスタは「あれをやることで自分の中で集中力がグッと高まる。リベラのピッチングを映像で見て数年前からやり始めたんだ」と精神統一のために行っているルーティンであることを説明。親交のあるリベラ本人にも「オレも集中力を高めるためにやっている。君の考えは正しいから、そのまま続けた方がいい」と免許皆伝されたという。
もちろんモーションだけではなく、ボールでも周囲をうならせた。早速コンビを組んだ阿部は「きれいな回転の真っすぐ。チェンジアップも、もっともっと良くなると思う」と称賛。川口投手総合コーチも「フォークが良かった。抑え候補として考えてもらっていい」と太鼓判を押した。狙うはGの守護神の座。メジャー最強ストッパーの教えを胸に、つかんでみせる。 (臼杵秀之)
この記事を印刷する