トップページ社会ニュース一覧B787 電池が600度超の異常高温か
ニュース詳細

B787 電池が600度超の異常高温か
2月6日 4時5分

B787 電池が600度超の異常高温か
K10053235411_1302060444_1302060454.mp4

全日空のボーイング787型機が緊急着陸したトラブルで、分解したバッテリーの画像を分析した専門家は、中のリチウムイオン電池が600度を超える異常な高温になっていた可能性があると指摘しています。

このトラブルで、国の運輸安全委員会は、バッテリーを分解して詳しく調べ、5日、写真やCTスキャンの画像を公表しました。
この写真や画像について、NHKは、電池に詳しい東京理科大学准教授の駒場慎一さんに分析してもらいました。
駒場さんは、アルミ製の部品が溶けて壊れたことに注目し、アルミが660度以上にならないと溶けないことから、中のリチウムイオン電池が異常な高温になっていた可能性があると指摘しています。また、バッテリーでは、温度の上昇が止まらなくなる「熱暴走」という現象が起きていたとみられていますが、駒場さんは、8つの電池のうち6つが大きく膨らんでいることから、「高温のため、電解液が激しく気化したことを示しており、熱暴走が起きた証拠の一つと考えられる」としています。
そのうえで、「熱暴走が起きるには、過剰な電気が流れ込んだり、中でショートしたりするなど、さまざまな要因が考えられる。当時の電圧や電流を詳しく調べることが必要だ」と話しています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ