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全柔連の姿勢に不信感 「見せ物にされた」五輪代表発表の生中継

柔道代表監督の暴力問題 記者会見する辻口弁護士
柔道女子日本代表の園田隆二前監督の暴力問題について、記者会見する選手の代理人の辻口信良弁護士(右)
Photo By 共同 

 全柔連の暴力問題を告発した女子選手15人の代理人が4日、大阪市内で緊急会見を開き、選手の声明を発表。園田隆二前代表監督の辞任による事態の幕引きを懸念し、「強化体制やその他連盟の組織体制の問題点が明らか」になるまでは徹底抗戦する構えを示した。

 会見には選手らは参加しなかったが、代理人の辻口信良弁護士(65)と岡村英祐弁護士(33)が出席。報道陣に配られた選手の声明の中では、暴力行為にとどまらず、強化担当理事になった吉村和郎前強化委員長らによる強化体制や全柔連の組織体質に対する不満が示された。

 一例として挙がったのは、テレビで生中継された昨年5月のロンドン五輪の代表発表会見。事前に十分な説明もないまま、代表選手と漏れた選手が同席して行われた。「見せ物のようにさらされたという認識の選手もいる」(辻口氏)。選手の精神的苦痛を鑑みずに、テレビ局の意向のままにこうした方式を受け入れた全柔連の姿勢を問題視した。

[ 2013年2月5日 09:17 ]

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