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2013-02-05 16:34:09

体罰の全否定

テーマ:徒然記
昨日のブログで、不安になった人や、若くてがんになった人を責めるようで不快に思った人がいるようだ

私としても、そういう人を責めるつもりはさらさらない

また、もちろん若くてがんになった人がみんなセックスでウィルスが入ってきたせいだという非科学的なことを言うつもりはない

そういう人もいる可能性があると私が信じているだけだ

子宮頚がんだって、セックスの多い人のほうがなりやすいし、HPVの感染症の説が強まっているが、だからといって、なった人がみんな不純な交遊ということはないだろう

エイズにしても当初は性感染ばかりが注目されたが、薬害の人だっている

ただ、だからといって、エイズの予防のために不特定多数とセックスをするのはよくないとか、きちんとゴムをつけろというのがいけないということにはならないだろう

そのほうが公益にかなっているし、若者には必要な啓蒙だからだろう

まだセックスでどのようにウィルスの感染が起こり、それがどの程度がんにつながるのかは、よくわかっていないというのが真相だろう

でも、多少のリスクはあるのは確かだ

だから、私は自分の子どもにだったらそういうリスクを伝えると思う

少なくとも放射能が怖いからと言って、外に出さないというよりは、リスク回避の上ではまともな親のやることだとは思う

学校現場でも、今、確実に、ゴムをつけないセックスが危ない例として、エイズのほか、HCV、HPVの感染くらいは教えていいだろう

さて、朝、テレビを見ていると、元オリンピック選手が出てきて、体罰を全否定するような発言があった

昔、今でもプロ野球の監督を続けているオッサンが、鉄拳制裁を自慢していた記憶があるが、こういう人こそ、もし本当にそれが選手を鍛えると思えば発言すべきだろうが、上手に逃げているようだ

ただ、私は体罰がすべて悪いという論者ではない

シンガポールのように担当の教員でなく、専門の人がやったほうがいいかもしれないが、平気で暴力をふるう悪ガキに、教師がまったく手を出せないというのは、やはりまずい

刑務官が暴力を禁止されてから、刑務所の中をヤクザが仕切るようになって、まずい状態になったという話を聞いたことがある

娑婆で暴力をふるって人を傷つけた人間に暴力をふるってはいけないというのは、あまりに、理想主義だ

もし体罰を禁止して、教師が一切暴力をふるってはいけないというのなら、すぐに学校に警察をいれて、暴力をふるう悪ガキを排除すべきだ

暴力をふるう悪ガキがいないのに、暴力で処罰というのは問題だが、暴力をふるう人間には、どうやってそれを止めるかを考えないと、結局は、弱い子どもが割を食うということや、弱い教師がひどい目に合うということは、喧嘩の強い文化人やスポーツマンやタレントにはわからないのかもしれない
2013-02-04 09:08:22

教育で教えるべきこと

テーマ:徒然記
AKBで恋愛禁止令を破ったと報じられた人が丸坊主になって話題になっているが、ネットでは、秋元さんまでやり玉に挙げられている

私の知る限り、秋元さんはこういうことはもっとも嫌がる人だと思う

スタッフとか、彼女の所属しているプロダクションのことはよくわからないが、丸坊主になれとかいう話ではないと思うが、タイミングが悪すぎる

もう少し考えて行動ができないのかと思う

さて、昨日は、テレビの番組で体罰の特集をしていたが、外国も、もっとひどい体罰をやっている話になっていた

実際、体罰のルーツは、日本軍にあるようで、日本の学校だって、軍事教練が入ってくる前は体罰は禁止されていたようだし、あまりなかったようだ

軍事教練と戦地帰りの教師が体罰のルーツのせいか、韓国でもひどい体罰があったようだが、あそこの国も、3年前から禁止になったらしい
(さっそく体罰をしないと子供が授業をまじめに聞かないという番組を現地ではやっているようだが)

シンガポールは、刑罰の中でも鞭打ちが残る、世界に冠たる体罰国家だが、貧富の差が激しいのに治安がいい

学校時代の体罰については、担当の教師でない専門の人間がやるそうだから、スクールポリスの発想に近い

実際、日本と逆で。スポーツでは原則的に強くならないから体罰をやらない、学校内のルール違反に対して体罰をやるそうだ

私もルールを犯した人間とか、人に暴力をふるう人間への体罰的処罰は、そんなに悪いとは思えない

ただ、それを当事者でやるのなら私刑になるから、学校に警察を入れるなり、セキュリティ(アメリカだと精神病院にもセキュリティがいて、彼らが暴れる患者を抑えてくれるので、医者や看護士が患者との関係が悪くならないで済む。日本では医療スタッフが患者を抑えつけないといけないことが多い)のような人間がやるほうが望ましいとは思う

さて、もう一つこの番組で思いだしたのは、6年前のやはり安倍政権で、教育基本法を変えて、学校に秩序を取り戻すと言っていたころに、事実上、体罰容認の考えを表明したことだ

安倍氏や義家氏は、当時は、この考えに同意していたというか、それを進めていたはずだが、きちんと、今の体罰と、私が考えていた体罰は違うとかいうべきだろう

義家氏に至っては、その方向性を示す委員にいたくせに、今頃になっていかなる体罰も許されないというのはどういうことなのか

当時の文部科学省の考えは、こういうものだ

「子ども一人一人の心身の発達状況に十分、配慮したうえであれば、物理的な力を伴う指導も認められることもある」

きれいごとのような書き方をしているが、ケースバイケースで体罰は認めるということだろう

要するに、今回のものはそれに当たらないということを示すのか、この見解を撤回するのかをはっきりしてほしい

選挙目当てで、こういう話題から逃げるのは、安倍氏や義家氏が当事者である以上、許されることではない
(実際は、次の福田政権になって、こういう話もうやむやになったが)

さて、また歌舞伎の大御所が亡くなった

ここからは私の勝手な妄想だが、やはり若いころに不特定多数の女性と交わるのは、がんや白血病や免疫不全の原因になるように思えてならない

ウィルスというのは、少なくともDNAを変質させる

どんな危険があるのかわかっていないウィルスが多いがHPV,HCVをはじめ、明らかにガンの原因になるものは多数見つかっている

大奥のように生娘を集めていても親から垂直感染を受けるということはあり得るだろうが、やはりリスクは少ない

しかし、今のご時世は、不特定多数はかなり危険だということだろう

歌舞伎の世界というのは、男だけの世界なので、男色の予防とか、子孫を絶やさないためにとかで、今の日本の価値観からすると、性的に寛容な世界であるとは聞く

これは伝統文化なのだから、外からとやかくいうべきでないし、芸の肥やしなのかもしれない

ただ、今の時代、それが命がけになってしまっただけの話だろう

でも、それだけ遊んでいても、60代半ばまで生きられるのなら、それでいいという考え方もありえる

なんで、こんな妄想的な話をしたかというと、子供の教育には、子供の性教育には使えると思ったからだ

日本じゃAIDSなんかないと思っているガキでも、あるいは少女でも、ガンは現実のものだ

あんまり遊んでいると、あるいはゴムを使わないと、ガンになって若死にするぞと、こういうニュースを聞いて、子供に教える

テレビでは言えないが、子供にだって多少こたえるのではないか?

性教育というのは、セックスの勧めでなく、セックスがいかに怖いか、リスクがあるか、妊娠などで女性を傷つけるかを教えるべきだ

自殺予防教育と、性の危険を教える教育は、ちゃんと保健体育の時間に入れてほしい

それが子供の命、大人になってからの命を守る教育というものだろう



2013-02-03 08:03:50

オペラKAMIKAZEー神風

テーマ:徒然記
勝間和代さんから、道端カレンさん(この人のブログを読む限り大変な読書家のようだ)が私の『受験のシンデレラ』を読んでいるそうだという情報をいただいたのだが、うまく探せない

わかるような人がいたら教えてくれると嬉しい

別に誰に読んでもらったからというわけではないが、絶版の危機もあるが、私としては、自信作なので、それで一部でもよけいに売れてくれたり、本屋さんに注文が入れば、1年くらいは生き延びる

今は、出版社が在庫を抱えたくないので、そのくらいすぐに絶版にされてしまう

さて、昨日は三枝成彰さんのオペラ「KAMIKAZE-神風」を観に行った

どちらかというと、高尚な趣味をもたない人間なので、つきあいの要素も強いし、ちゃんと自腹を切ったので、多少、痛いくらいの出費になったが、反戦のメッセージの詰まった名作だった
(右翼の小泉元首相や今の文部科学大臣が見に来ていたのは違和感があった。特攻を美化する話と勘違いしたのかもしれない)

原作の堀紘一さんと三枝さんは、『特攻とは何だったのか』(PHP研究所)という名著も残している
http://www.amazon.co.jp/%E7%89%B9%E6%94%BB%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E4%B8%89%E6%9E%9D-%E6%88%90%E5%BD%B0-%E5%A0%80-%E7%B4%98%E4%B8%80/dp/4569708110

内容の紹介を読んでもわかるが、日本軍の無策ぶりと、人の命を大切にしないくせに、指揮官のほうは、指令の場所をころころかえて、平気で逃げのびている

「後からおれも行くからな」という約束をちゃんと果たしたのは、ら手本を示して散華した有馬正文少将、特攻生みの親といわれる大西瀧治郎中将の自決、最後の特攻に向かった宇垣纏中将くらいのものだ

この本によると、最初は特攻は起死回生を目指したまともな作戦だったようだ

実際、相手の戦艦、とくに航空母艦に当たらないと意味がないので、護衛の飛行機もついていた

多少のダメージもあったようだ

しかし、戦争の末期になってくると、若者を死なせるほうが、死んで愛国心を示させるほうが自己目的化してくる

実際に特攻に出る側には、このオペラのセリフにも出てくるように、どうせ負けるにしても、日本が抵抗民族として下手に手を出すと怖いぞ(戦争に負けた後、平気で自爆テロをやるイラクの人間みたいに)ということを示す意図もあったのかもしれない

しかし、戦後の日本は、アメリカにまったく無抵抗で、今に至っている

イラク攻撃のときのドイツのようにアメリカに喧嘩を売ることもできない

そういう意味でも、特攻の人間は、まさに犬死である

明治維新の後、日本軍は、ある時期まで、日本が強くなるために実力主義で、陸軍士官学校、海軍兵学校、陸軍大学校、海軍大学校などは、貧乏人の子供でも、難しい試験に受かったら合格できた

それが、50年、60年と経つうちに、どんどん軍の有力者の二世の割合が増えてきたようだ

そして、こういうボンボン将校たちが、自分は死ぬのが怖いくせに、非エスタブリッシュメントの若者が犬死にするのが平気になってくる

特攻隊の若者たちは、それなりに学業や運動能力のすぐれた人たちであったが、財閥や官僚や軍の有力者の子弟で特攻で死んだという話はあまりない

平和が5-60年(もちろん、その間にも日清、日露などの戦争はあるが、国内は安泰だった)続くと、階層が再び分化していく

そして、実力主義から世襲のほうが偉い社会ができてくる

明治維新から第二次世界大戦はそういう過程だった

その集大成が、特攻を命じるものと命じられるものに分かれた

戦争に負けてガラガラポンが起こり、実力主義が復活して、日本経済も高度成長をとげたが、戦後50年目くらいから階層分化がひどくなっていき、現在にいたっている

世襲のボンボンが政界を握り、非エスタブリッシュメントの子弟を、テロとの戦いに送り込めるように、憲法を改正する

今の政治の世界で成功するには、世襲で若くして議員になって、ルックスがいいことだろう

頑張っても報われない社会の見本のような人間が、頑張ったら報われる社会に戻すという

日本を取り戻すとは、7-80年前の世襲のボンボン将校が、頑張って這い上がってきた若者を犬死させる社会に戻すことなのかとこのKAMIKAZEを観て痛感した







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