今月3日に66歳で死去した歌舞伎俳優・市川團十郎さんの通夜が5日夜、東京都目黒区の自宅で営まれ、尾上菊五郎、中村吉右衛門ら歌舞伎関係者など約800人が参列した。安倍晋三首相も弔問に訪れた。近親者のみの密葬で、葬儀は6日に行われる。後日、本葬を行う予定。喪主は歌舞伎俳優の長男・市川海老蔵。
関係者によると、祭壇にはスーツ姿で穏やかな表情の遺影が飾られ、ひつぎには「歌舞伎十八番」の一つ「助六」の衣装が納められた。近くには「勧進帳」の弁慶が使う数珠などの小道具が置かれた。
團十郎さんは2004年に白血病を発症し、復帰を果たしたものの、闘病しながら舞台に立ち続けた。昨年12月の京都・南座の公演途中で休演。肺炎の兆候があると診断されて療養中だったが、容体が急変したという。
[2013/2/5-21:58 スポーツ報知]