【ＢＯＸ】井岡、村田プロ転向に寂しげ「リオへ頑張ってほしかった」

本格始動した井岡（左）と宮崎はマスボクシングで調整した

　プロボクシング２階級制覇のＷＢＡライトフライ級王者・井岡一翔（２３）＝井岡＝が４日、大阪市内のジムで昨年大みそかの王座決定戦以来となる本格始動。アマチュア時代の先輩、ロンドン五輪男子ミドル級金メダルの村田諒太（２７）＝東洋大職＝のプロ転向に寂しさを募らせた。

　井岡自身、東農大時代の０８年北京五輪を目指したが出場を逃した。それだけに、村田に対して「尊敬の念は変わらない」と前置きしつつ、ストレートな思いが口をついた。「何のための金メダルなのか。リオ五輪出場へ頑張ってほしかったのが本音」とつぶやいた。

　また、４月末にも開催濃厚な初防衛戦の相手は、同級スーパー王者のローマン・ゴンザレス（２４）＝ニカラグア＝か、同級暫定王者のアルベルト・ロッセル（３５）＝ペルー＝が候補。いずれにしても王座統一戦となるが「相手どうこうより、自分と向き合うだけ。流れに身を任せる」とビッグマッチにも平常心を貫く。