これには他球団の視察部隊も口あんぐり。巨人・三井康浩統括ディレクターは「高校から見ているが順調に伸びている。真っすぐがいい」と絶賛。ヤクルト・志田宗大スコアラーは「初めて生で見たが、キャリアがないのにすんなりと入っていた。実戦タイプ」と強い警戒を示した。
和田監督のコメントも弾む。「特に松田が(よかった)ね。持ち味のスピードを生かしていた。ストライクを続ける度胸もある。中(中継ぎ)というところで、楽しみな選手」。くしくもこの日、中継ぎのエースとして期待されている筒井が左肩痛のため離脱。抑えの久保へとつなぐ『勝利の方程式』への参入へ、強烈なデモとなった。
「納得のいくボールもあったし、いろんな課題も見つかった。高めに浮いた球は(スタンドへ)持っていかれた」と、松田は収穫を得て充実感たっぷり。遼馬-。名前通り、虎に“夜明け”を運んできそうだ。 (栃山 直樹)
★直球イイネ!
松田と対峙したマートンも太鼓判だ。「いい真っすぐだったよ。148キロぐらいは出ていたんじゃないかな」。志願して立った実戦形式の打席で目を細めた。ブルペンの打席にも立つなど、自身の打撃に関しては「タイミングとかは最後の方はよくなったが、まだまだだね」と話した。
(紙面から)