岩手のニュース
内部被ばく調査へ 11年度抽選漏れの子ども対象 一関
岩手県一関市は4日、福島第1原発事故を受けて岩手県が2011年度に実施した子どもの内部被ばく調査で、希望しながら抽選に漏れて調査の対象外となった市内の全ての子どもを対象に、同じ内容の調査を行うと発表した。 対象となるのは、市内の4〜6歳の未就学児656人と小学生839人、中学生165人の計1660人。県が実施したのと同じゲルマニウム半導体検出器で、尿中の放射性物質を測定する。期間はことし3月末まで。 県が11年12月〜12年2月、県内の子ども132人を対象に実施した調査では、一関市に割り振られた検体数に対する申込者の数が65倍に上った。 一関市は「放射線量が高かった市内で子どもの健康を心配している保護者は多く、不安の解消に役立ててほしい」(勝部修市長)と、全希望者の追加調査に踏み切ることにした。 検査費用は1検体当たり7875円で、県と市が半額ずつを負担した上で東京電力に請求する。 県の調査結果によると、尿1リットルに含まれる放射性セシウムは高い子どもで6〜7ベクレルで、有識者会議は「健康への影響は極めて小さいと考えている」と結論付けた。
2013年02月05日火曜日
|
|