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橋下市長、市立美術館「重要性認識欠けていた」

視察後、報道陣の取材に応じる橋下市長(大阪市天王寺区の市立美術館で)

 大阪市の橋下市長は4日、閉鎖を検討する市立美術館(天王寺区)を視察した。終了後、同館で報道陣の取材に応じ、「館内の文化財を保管する重要性について認識が欠けていた。別の場所でも収蔵できるのかどうか、担当部局と外部の有識者の意見をよく聞いたうえで、判断したい」と述べた。

 市は、老朽化した同館を閉鎖し、北区中之島で計画中の新美術館への移転統合を検討している。

 橋下市長が市立美術館を視察するのは、一昨年12月の市長就任以来初めてで、篠雅広館長の案内で1、2階を中心に見学。報道陣に対し、新美術館と市立美術館に関して、「一つにまとめるべきだ」と持論を展開。その上で市立美術館について、「非常に立派な施設。収蔵品の中には館を信頼して貸し出してくれたケースもあると聞いた。時間をかけて議論したい」と述べた。

 市は今週の幹部会議で閉鎖や移転統合を最終判断する予定だったが、今月内にも開く次回の同会議まで延期する。新美術館の予定地は国から購入しており、契約上、3月末までに美術館を建設しなければ最大48億円の違約金を支払うことになる。

2013年2月5日  読売新聞)
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