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団十郎壮絶闘病死 松竹真っ青

【芸能】

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2013年2月4日 掲載

全身あざだらけ、鼻血が止まらず

 またひとり歌舞伎界の大看板が消えた。長い間、白血病と闘っていた市川団十郎(本名・堀越夏雄)さんが3日午後9時59分、東京・港区の虎の門病院で肺炎のため死去した。66歳だった。

 団十郎さんは、長男・海老蔵(35)の襲名披露公演(東京・歌舞伎座)に出演中の04年5月、体調不良を訴えて入院。「急性前骨髄球性白血病」と診断された。

 抗がん剤などによる治療でいったん“寛解”し、同年10月の海老蔵のパリ公演で復帰したが、翌年再発。自家末梢血幹細胞移植や輸血などを繰り返す治療を続けた。

 08年には妹で舞踊家の市川紅梅(63)から骨髄移植を受けた。輸血と投薬の繰り返しで血液型がA型からO型に変わるほどの激しい闘病生活。06年の復帰会見では「フルコースのディナーのごとき治療を続け、地獄の亡者のようだった」と語った。10年には息子の海老蔵が西麻布で暴行事件に巻き込まれるなど心配事も絶えなかった。

 最近の体調は順調とみられていたが、昨年12月18日、京都・南座での顔見世公演中に風邪をこじらせ途中休演。帰京後に都内の病院で「肺炎の兆候がみられる」と診断され、入院した。

 今年1月の東京・新橋演舞場公演と、3月に予定していた主演舞台「オセロー」の公演中止を発表。4月2日に開場する新しい歌舞伎座のこけら落としをめざして闘病してきたが、免疫力と治癒能力が低下し続け、ついに力尽きた。

「一番無念なのは、こけら落としの舞台を踏めなかった本人でしょう。でも、肺炎で入院した時から最悪の事態は想定していました」と肩を落とすのは成田屋関係者だ。こう続ける。

「とにかく免疫が低下しているのでさまざまな病気に罹患しやすい。体は青あざだらけだし、昨秋からは鼻血が止まらなかったり、目の充血もひどかった。団十郎の死で、尾上菊五郎と一緒に公演を行う五月興行の恒例『団菊祭』も中断です。損失の大きさは計り知れません」

 不幸続きの歌舞伎界。昨年2月には名女形の中村雀右衛門(享年91)が死去。8月には市川染五郎(40)が舞台の奈落に転落して大けが。11月には片岡仁左衛門(68)、市川段四郎(66)が体調不良で休演。そして12月には中村勘三郎(享年57)を失った。

 人気役者の死去とトラブルで、新しい歌舞伎座の開場を控える松竹は真っ青だ。
~2013年2月4日以前の記事~

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