発売日 2010年2月19日 | ||
メーカー M de Pink |
わりぃな…今度ばっかりはワクワクしねぇよ |
脅迫が絡む陵辱作品は、ムリヤリ命令に従わせられる可哀想な少女に対して、良からぬ感情を抱くことが一般的な楽しみ方となるでしょうが、しすたー・すきーむの場合、大きく趣は異なります。第三者から脅迫を受け、おねーちゃんと協力し合い乗り越えることがコンセプト。突然の無茶振りに対して「どうしようか~」と一緒に相談・練習するところが楽しいんです! 第三者に指示されて、自分の意志以外で性行為に及ぶのが嫌いな私(というか、第三者に命令されないと何もできない主人公が嫌)ですが、しすたー・すきーむのアイディアには二重丸を付けたいですね。 前作同様、指令を遂行する前には、場所・時間帯・イニシアチブ・方法など2人で細かく話し合うことができます。人になるべく見られないよう、早朝にやっちゃおうとか、場所はバレにくい体育倉庫がいいとか。そして、本番に向けての予行演習も。本番は周りに気を配ったり、真剣にやらなくちゃいけないため楽しむ余裕はありませんが、予行演習は遊び半分なところがあって、とっても雰囲気がいい。姉にサンオイルを塗る練習をするとき、自宅のベランダやバスルームで実際に塗り塗りしていたらムラムラ反応してきて、ついついエッチに及んじゃうとか。脅迫されていながら、まるで緊迫感のないところが素敵です。 しかし、これらは既にしすたー・すきーむ1で実践されていたこと。2は、当然そこから更に一歩押し進めたいという思惑があったんでしょうが、その手段を「ヒロインを増やす」という、最も安易な考えに走っちゃったのが残念でしたねー。 姉2人というのは、正直なところそんなに嬉しくないんですよ。サッカーでも司令塔が2人いては上手く機能しないように、姉という特別なポジションは単独じゃなければ価値を分散させるだけ。姉しよとか非常に稀有な例です。それでも、2人が甲乙付けがたいほど魅力的な姉であれば文句はなかったものの、今回は美咲の方がなかなか癖のあるキャラクターでしたんで…。 彼女は、エロゲでは珍しい巨体……ふくよかな体型で、作中でもことあるごとに太めの身体を弄られるぽっちゃりヒロインなんですよ。それが無理というわけじゃないんですが、彼女のがさつな性格も相俟って、私はあまり魅力を感じませんでした。決定的だったのは、母親の呼び方が「母ちゃん!」だったこと。完全にジャイアン(ジャイ子)じゃないですか…。 スレンダーでお淑やかなあまねとと対比させるために、敢えてこういうキャラ設定にしたんでしょうけど、さすがにこれは厳しい。途中で段々良いところも見えてくるんで、嫌いとまでは行きませんでしたが。 ただ、序盤・中盤とずっとこの美咲との絡みが続くのは正直辛かった…。指令の内容が、美咲とキスしろ、美咲を抱っこしろ、美咲にちんぽミルク飲ませろ、美咲と風呂に入れと、しつこいぐらい美咲押しなんですよ~。こっちは早くあまねとイチャイチャしたいっていうのに、終盤に入るまであまねとの絡みはおあずけ。美咲は全編を通してずっと活躍しますから、この作品はWヒロイン制というより、美咲withあまね、美咲featuringあまねって感じなんです。美咲の方が断然作り手に愛されていました。 このゲームを評価出来る人は、ハッキリ言って「美咲が好きな人」。美咲は特殊なヒロインであるだけに、ツボにはまった人はかなりポイントが高くなるんじゃないかと思いますね。エロゲではぽっちゃりという設定でも、見た目は普通であることがほとんど。その点、美咲はちゃんと腰回りやお尻が大きく、肉感溢れるボディになっていますから、こういった体型が好きな人はたまらないでしょう。「俺たちは、こんなヒロインを待っていたんだ!」と高らかに勝ち鬨(どき)を上げる人が日本各地で続出してもおかしくないです。 乙女ファンクションは何時まで経っても完成しませんし、長らくINO禁断症状に喘いでいました。これがきみはぐ以来3年ぶりのINO原画作品になりますけど、随分絵柄変わっちゃったね…。個人的には前の方が好きだったなぁ。 そうはいってもやはりINOさん。女の娘はとてもカワイイです。今回は髪の色も黒に統一されていて素晴らしい。しすたー・すきーむ1で(私に)不評だったカットイン方式のCGも廃止され、ちゃんと1枚絵で描かれていますよ。スクロールで鑑賞する大判CGは特に嬉しいな。CGは絶対大きい方が価値がある! ですが、CGとテキストがマッチしないことが度々確認されたのは気になるところ。テキストではあまねに挿入しているのに、CGでは美咲に挿入していたり。どちらかというと、テキスト側の問題ですけどね。 ブラコン全開ダダ甘お姉ちゃんの梁川あまね。お説教好きで、ことあるごとにお姉ちゃんぶったり、異様に嫉妬深く、女友達と一緒に部屋で勉強しているだけで、ずっと聞き耳立てていたり、本当にカワイイお姉ちゃんです。大好き♪ でも、しすたー・すきーむという作品において、彼女の存在はどうなのかと。第三者の命令で渋々やらされている感が大切なのに、ここまで乗り気なお姉ちゃんでは趣旨が変わってしまう。普段から弟にキスしまくったり、エッチすることにも全然抵抗がない彼女ですので。そういう点でも、前作の万里音お姉ちゃんには及ばないかな。 ちなみに、バスト87のEカップというのは絶対見栄張っていると思います! 美咲のウエスト60も明らかに嘘! サバ読み姉妹萌え。 |
2010年3月22日 |