高麗鍋の前に行列をつくる来場者 |
3年後に迎える高麗郡建郡1300年を記念した日高市商工会(丹下敏男会長)主催のご当地B級グルメ「高麗鍋」の第5回コンテストが3日、同市新堀の高麗神社高麗家住宅で行われ、約3千人の来場者でにぎわった。参加者による投票の結果、高麗鍋にギョーザが入った日高市の「餃子のはながさ」が昨年に続いて、2年連続優勝した。
草加市で開かれた県B級グルメコンテストで優勝を果たした高麗鍋。キムチと高麗ニンジン、地場産野菜を使うのが条件だが、味付けや食材は自由のコンテストに、日高市内から12チーム、川越や狭山市、越生町から各1チームの計15チームが参加した。高麗鍋だけでなく、ギョーザやラーメン、ピザ、ピロシキ、丼物、肉まんなど多彩な料理も参戦し、1食200円で自慢の味を競った。
販売前から約500人の来場者がお気に入りのチームの店舗前に行列をつくり、正午にスタートすると、人だかりで身動きができないほどにぎわった。
毛呂山町から来た会社員女性は「初めて食べたが、キムチの風味が利いてとてもおいしい」。所沢市の主婦は「ラーメン入りを食べたが、とろみがあり、キムチ味でおいしかった。体がよく温まる」と満足そうだった。1人で5杯も食べ比べをする若者もいて、商工関係者を喜ばせた。
70分ほどでほぼ完売となり、参加者は食べ終わった容器を投票券と交換し、お気に入りの料理に投票した。
審査の結果、総投票数4854票のうち、「餃子のはながさ」(日高市)が739票を集めて連覇を果たした。準優勝は556票で食彩房はし本(同)、3位は430票の加藤牧場高麗鍋亭(同)で日高勢が上位を独占した。
審査員の稲葉尚子県観光課長は「バリエーションが豊富で、工夫を凝らしており、味もそれぞれおいしく、作り手の意気込みがよく伝わってきた」と評価した。