極論・正論

ドラえもんは生物であるか、という講義を大学時代に聞いた。
その講義の先生には、自分と同じく極論好きのにおいを感じた。

その講義ではまず、生物の定義とは、というところから始まった。
その先生は、近くにいる生徒を指名して、生物であることの条件を述べさせた。
ある生徒は「細胞からできていること」と言い、また他の生徒は「有機物であること」と言った。
他にも「増殖すること」、「恒常性のあること」、「環境応答すること」「DNAを持つこと」etc

では次に、サイボーグは生物か、ということを問われた。「サイボーグは生物だと思う人」と問われると、ちょうど半分くらいの生徒が手を挙げた。

「サイボーグは当然生物でしょう」というのが先生の見解らしい。
即ち、サイボーグは元々生物の一部を機械化した類のものだから、当然生物である、という論理だ。
つまり、ペースメーカーや義手義足をつけた人間は広義のサイボーグであり、それはもう生物であることに間違いない。さらに言えば、メガネやコンタクトを使用している人もサイボーグである（当然生物）。
サイボーグ009やドラゴンボールの17号と18号も生物だ。この定義では16号は生物ではない。アラレちゃんも非生物だ。じゃあドラえもんも生物ではなさそうだ。

次回に続く
ドラえもんは生物 その弐とドラえもんは生物 その参


ゆうきゆう氏の「大人の1ページ心理学」を購入。電車の中で笑いをこらえながら読了。ゆうき氏の想像力は常人の域をはるかに超えている。