NHK 平成25年度予算を提出2月1日 18時37分
NHKは、大規模災害に備えて国民の安全・安心を守る公共放送の機能強化を一層図るとともに、より高画質の「スーパーハイビジョン」など新たな放送サービスの開発を進めるなどとした平成25年度の予算と事業計画を、1日、新藤総務大臣に提出しました。
NHKの平成25年度の予算と事業計画は、1日、経営委員会で議決され、松本会長が新藤総務大臣に提出しました。
それによりますと、東日本大震災に加え、「南海トラフ」付近で巨大地震が起きた場合の被害想定が公表されたことを踏まえ、東京の放送センターのバックアップ機能や各地の放送局の設備の整備をさらに進めるなど、大規模災害に備えて、国民の安全・安心を守る公共放送の機能強化を一層図ります。放送の面では、東日本大震災を検証し、復興を支援する番組の放送に引き続き取り組むとともに、世界に通用する質の高い番組と地域放送サービスの充実に努めます。また、来年ロシアのソチで開かれる冬のオリンピックやパラリンピックでは、多彩な放送を行うほか、国際放送は、外国人向けの「NHKワールドTV」の英語によるニュースの時間を拡大するなど発信力を強化します。
さらに、今のハイビジョンの16倍の画素数を持つ、より高画質の「スーパーハイビジョン」の実用化に向けた研究開発を加速させるとともに、テレビとインターネットを連携させた「ハイブリッドキャスト」のサービス開発に取り組みます。
収支の面では、受信料収入は、去年10月から実施した値下げが年間を通して影響しますが、平成24年度より支払い数を増やすなどして増収を図り、6221億円を確保します。
そして、全体では、6479億円の事業収入を見込んでいます。
一方、事業支出は、要員の削減など一層の効率化に努めて6479億円に抑え、2年連続で収入と支出が均衡する予算となっています。NHKの平成25年度の予算と事業計画は、総務大臣の意見とともに、内閣を経て国会に提出されます。
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