アルジェリア人質事件 襲撃受けた施設、メディアに初公開
日本人10人を含む多くの外国人が犠牲となったアルジェリアの人質事件で、武装グループの襲撃を受けた施設が、メディアに初めて公開された。
延々と続く砂漠の中に姿を現した、現場となった施設の居住区。
武装勢力が突入した正面ゲートから最も近い住居には、無数の弾痕や砲撃の跡が残っている。
プラント従業員は「犯行グループは、向こうからやってきて、車でゲートを壊した」と話した。
居住区からプラント施設へ向かう道路の脇には、アルジェリア軍の攻撃で炎上したとみられる車の残骸が並べられていた。
そしてプラント施設で、武装勢力は、焦げた跡の残っている場所に人質を集め、そこで爆発物が爆発し、人質や武装勢力の何人かが死亡したという。
事件に巻き込まれた現地従業員は「犯行グループは、人質に爆発物をつけた。人質ごと爆発させた」と話した。
アルジェリア政府は、現場を公開することで、施設の安全が確保されているとアピールすることが狙いだったみられるが、公開されたのは、ごく限られた場所のみで、事件当時の警備状況などは明らかにされなかった。
プラントの従業員は、「数日中にも、一部を再稼働させる予定だ。外国人技術者なしでもやる」と力強く語っていた。