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「マスターズ」（４月１１日～）出場が決まっている２人の日本人、藤田寛之（４３＝葛城ＧＣ）と石川遼（２１）が揃って参戦スケジュールで頭を悩ませている。

　現在、ハワイで合宿中の藤田は２月下旬の世界選手権シリーズ（ＷＧＣ）の「アクセンチュアマッチプレー選手権」（２０日～）で再渡米。その後も日本には戻らず、同じくＷＧＣ「キャデラック選手権」（３月７日～）、２週前の「アーノルド・パーマー招待」（同２１日～）を経て大一番に向かう予定でいる。

　日米を往復した初出場の２０１１年大会の反省から決めた日程だが「アーノルド・パーマー招待」については「推薦が得られれば」の条件付き。仮に推薦が得られなければ、「キャデラック」から「マスターズ」まで１か月もの間隔が空く。

「その場合は一度、帰国することも考えるかも…。でも、戻ってまた行ってというのも大変なんですよね」（藤田）と大幅なプラン変更の可能性もあるだけに頭が痛い。

　一方、２週連続予選落ちと苦戦の続く米ツアーメンバーの石川も「Ａ・パーマー」については推薦頼り。過去４年連続で出場しているものの、今年については決まっていない。これまでは「マスターズ」の前週にオーガスタ入りし調整してきたが、コーチでもある父・勝美氏（５６）は「状態を見ながらだけど、前の週に試合に出る方法もある。本人と話し合いたい」。２週前の「Ａ・パーマー」に出られるかどうかで、その判断が変わってくるのは間違いない。

　大会関係者によれば、「推薦による出場者が正式に決まるのは３月に入ってから」。

　２人の悩ましい時間はまだ１か月以上続きそうだ。