2005年の流通ネタ
国内の暗いニュースばかりでは気も滅入ってしまうので、最後に、私がもっとも苦手とする分野「流通事情」から。情報の提供はおなじみ名古屋の老舗「
ペポニ」の店長・八木さんからであります。
・パラグアイ便の完全ストップ南米はパラグアイが、どうやら野生生物の輸出を全面的に禁止したようで、パラグアイ便が完全にストップしてしまったそうです。人気があったソバージュネコメアマガエルなども全然入ってこないとか。
って、明るくない話題でした。
・アメフクラガエルがホントに来ないこれまた人気の癒し系カエル・アメフクラガエルが入ってこなくなっているとか。どうやら一件しかなかった、現地での捕獲業者が廃業したという情報が入っているそうです。もう二度と手に入らないのかもしれませんね。
あれま、これも明るくない。
・マダガスカル便の本格的な再開一時期、ストップしていたマダガスカルからの両爬の輸入が再開されたそうです。人気種が多かっただけにストップしていた時は寂しい感じもしましたが、またヘラオヤモリやオイランスキアシヒメガエルなどに会えるようになりそうです。
やっと明るいニュースでした。
暗黒の一年!
しかし今年ってば、両爬界の歴史に残るような「暗黒の一年」だった、という考え方に異論をはさむ方はほとんどいらっしゃいませんよね?
こんなに私たちの気が重くなるような出来事ばかりの一年なんて、そうそうありはしないですよ。これだけの逆風ばかりですから、今年は私の周囲でも両爬の飼育に対してテンションが下がってしまった方々って結構います。
もちろん、これらのできごとをきっかけにして、この世界がいい方向へ変化していくと前向きに考えていくしかないのですが、本当に立ち直ることができるのだろうか、という心配はどんどん増していきます。飼育の規制や流通の規制などが厳しくなることによって、今まで以上にアンダーグラウンドの世界になってしまうことも心配です。
でも逆に考えると、両爬の飼育の世界って、今までが自由すぎたのかもしれませんね。欲しい生き物は手に入って、飼いたいだけ飼って...その歴史があったから、この逆境を乗り越えるためのソフト面とハード面の基盤はできているのかもしれません。器具の充実、飼育繁殖技術の向上、飼育のモラルの確立(実践まで行かないのが残念ですが)。マイナスに考えてばかりではいけませんので、これも私たち飼育者に天が与え賜うた試練だと考えて、来年も頑張りましょう!
<参考記事>
2002年の十大ニュース2003年の十大ニュース2004年の重大ニュース