第46回衆議院議員総選挙
3年3カ月に及んだ最低最悪最凶の民主党政権にようやく引導が渡されました。
時事通信 : 第46回衆院選は16日投票、即日開票され、自民党は小選挙区と比例代表で計293議席を獲得して、民主党を圧倒。共闘する公明党と合わせて323議席を確保し、09年に失った政権の奪還が決まった=同日夜、都内
時事通信 : 惨敗で、花を付けるのを取りやめたボードの前、厳しい表情で記者会見に臨む野田佳彦首相。「厳しい敗北に至った最大の責任は私にある」として、党代表を辞任する意向を表明した=16日夜、東京都港区
■自公圧勝、325議席=全議席が確定【12衆院選】 - 時事通信(17日 6:22)
16日に投開票された第46回衆院選は17日早朝、全480議席が確定した。自民、公明両党で325議席を獲得し、衆院で再可決が可能な3分の2を上回る議席を確保し圧勝。これに対し、民主党は57議席と惨敗した。国政選挙に初めて臨んだ日本維新の会は54議席を得て第3党となった。
自民党は小選挙区で、2009年の前回選挙の64議席から3倍以上となる237議席に伸ばした。小選挙区では05年の郵政選挙で得た219議席を超え、過去最多。青森、新潟、石川、高知など19県で全議席を独占した。比例代表も前回の55議席を上回る57議席を獲得した。
民主党は壊滅的敗北を喫した。小選挙区27、比例30の計57議席で、公示前の230議席から4分の1に激減した。小選挙区では、自民党に全議席独占を許した19県のほか、北海道、大阪、福岡など10道府県で公認候補が敗退した。
「第三極」勢力では、維新が14小選挙区で勝利。このうち地盤とする大阪が12議席を占めた。比例も40議席と躍進した。一方、日本未来の党は議席を大幅に減らし、小選挙区2、比例7の計9議席と低迷した。
公明党は小選挙区に擁立した9候補が全員当選。比例でも22議席を獲得し、公示前の21議席から05年時の31議席に戻した。みんなの党は小選挙区4、比例14の計18議席で、公示前から倍増。共産党は8議席、社民党は2議席にとどまった。国民新党と新党大地は1議席ずつを得たが、新党改革と新党日本は議席を得られなかった。
■衆院党派別当選者数(合計) - 時事通信(17日 8:17 一部データを省略して引用)
【時事通信社調べ】(選管確定)
党派名 合計 公示前勢力
- 自民 294 118
- 民主 57 230
- 維新 54 11
- 公明 31 21
- みんな 18 8
- 未来 9 62
- 共産 8 9
- 社民 2 5
- 大地 1 3
- 国民 1 2
- 日本 0 1
- 改革 0 0
- 諸派 0 0
- 無所属 5 9
- 合計 480 479(欠員1)
■投票率59.32%、戦後最低=総務省発表【12衆院選】 - 時事通信(17日 11:59)
総務省は17日午前、第46回衆院選の投票率(小選挙区)は59.32%で、前回の69.28%を9.96ポイント下回ったと発表した。これまで最も低かったのは、小選挙区比例代表並立制が導入された1996年の59.65%。今回はこれを下回り、戦後最低となった。
12政党が乱立し、投票態度を決めかねた有権者が多かったとみられることに加え、29年ぶりの「師走選挙」となったことも影響したようだ。
県別投票率は47都道府県全てで前回を下回り、最も低かったのは高知県の53.89%だった。前回からの減少率が最も大きかったのは、富山県の16.86ポイント。以下、北海道の14.92ポイント、鹿児島県の14.71ポイントと続いた。男女別では、男性が60.14%、女性が58.55%だった。
個人的に一番笑ったのがこの写真↓でした。
時事通信 : 衆院選で公示前の議席を大幅に減らす見通しとなった日本未来の党の嘉田由紀子代表(写真)は16日夜、記者団から代表職を続けるのかを問われ、「もちろんだ」と述べた。
ぷっ♪
しかし、それにしたって投票率が低すぎやしませんか?
この期に及んで棄権する有権者ってどういう思考回路の持ち主なのでしょうか。
ちょっと想像がつかないというか理解の及ばない「異次元」の世界の住人のように感じられてなりません。
と同時に、強い憤りと軽蔑の感情が湧いてきます。
率直に言って「フザけんな!」と思いますよ。
少なくとも今回棄権した人たちは次の総選挙までやれ「政治不信」だの「政党不信」だの「内閣不支持」だのと不平不満を言う権利も資格も断じて絶対に無いということだけは肝に銘じて覚えておいていただきたいと思います。
それくらいの意識なり反省なりができる人だったらそもそも棄権なんかしないと思うわけですけれども…。
[関連] 当ブログ関連エントリ(総選挙祭り・笑)
- 第46回衆議院議員総選挙公示
- 「元を辿れば民主党」議員の一覧
- 総選挙 「元を辿れば民主党」議員の当落まとめ
- 総選挙 民主党居残り組の当落まとめ
- 総選挙 野田内閣の当落まとめ
- 総選挙 注目の候補の当落まとめ
- 民主党政権歴代内閣の顔ぶれまとめ
野田佳彦は「解散・総選挙を決断した」(そして民主党を壊滅的惨敗に導いた)内閣総理大臣である、という、ただ一点において高く評価したいと思います。
おかげで鳩山由紀夫と菅直人という前2代の内閣総理大臣と同レベルの「最低最悪最凶」という評価はどうにか免れることができるのではないでしょうか。
…だからって野田佳彦の所業の数々を決して許すわけでも忘れるわけでもありませんけれども。
野党に戻ることになった民主党にひとつだけ期待したいことがあります。
それは、3年3カ月に及ぶ政権与党としての経験を踏まえそして忘れることなく、「政権交代可能な責任ある野党」に生まれ変わって欲しいということです。
あの「政権交代」選挙の前まではずーっと甘やかされた駄々っ子のように振る舞っていましたよね。
いざ政権与党の立場になってみて、自分たちが野党時代にやってきた所業の数々がどれだけ政治不信と政治空白を生んだのか、それを恥ずかしく思い悔い改めた、と信じたいのです。
万が一、野党に戻ったとたん再びかつてのように「政権与党の足を引っ張ることだけが存在意義」みたいな振る舞いをしたら、今度こそもう「次」は無いということを肝に銘じて党の再生に取り組んでいただきたいと思います。
これは「民主党が」どうのこうの…とかいう次元の話ではなく、日本国および日本国民のためにそうしてくれないと困る、という切なる願いです。
【追記 21日 21:30】
■衆院会派勢力が確定 - 時事通信(21日 20:59)
衆院事務局は21日、衆院選後の会派数と所属議員数が確定したと発表した。新たな勢力分野は次の通り。
自民294▽民主・無所属クラブ57▽日本維新の会54▽公明31▽みんな18▽日本未来の党9▽共産8▽社民・市民連合2▽無所属7。
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