総選挙 「元を辿れば民主党」議員の当落まとめ
総選挙の公示前からコツコツと更新してきた「元を辿れば民主党」議員の一覧の最後の総仕上げです。
民主党を離党して他党から立候補した(前)議員たちの「当選」と「落選」をまとめます。
総選挙の結果に特化するため参議院議員は除外しました。
[資料1] 総選挙 「元を辿れば民主党」議員の当落まとめ(政党別の簡略版)
政党 立候補数 当選[小選挙区 / 比例復活](当選率) 落選(落選率)
日本未来の党 63 7[1 / 6](11.1%) 56(88.9%)
- 国民の生活が第一 51 7[1 / 6](13.7%) 44(86.3%)
- 減税日本 7 0[0 / 0](0.0%) 7(100.0%)
- みどりの風 3 0[0 / 0](0.0%) 3(100.0%)
- その他 2 0[0 / 0](0.0%) 2(100.0%)
新党大地 2 1[0 / 1](50.0%) 1(50.0%)
日本維新の会 7 5[0 / 5](71.4%) 2(28.6%)
みんなの党 3 1[0 / 1](33.3%) 2(66.7%)
国民新党 1 0[0 / 0](0.0%) 1(100.0%)
自由民主党 1 0[0 / 0](0.0%) 1(100.0%)
無所属 2 0[0 / 0](0.0%) 2(100.0%)
合計 79 14[1 / 13](17.7%) 65(82.3%)
…すごいですねぇ(笑)。
「生存率」たったの17.7%(!)ですよ。
逆風を浴びる民主党から逃げ出して生き残りを図ろうとした姑息さに天罰が下ったとしか思えません。
泥船から逃げ出して乗り移った船がもっとボロボロの泥船だった…というマンガみたいな話ですね(笑)。
おまけに生き残った14人のうち小選挙区で当選したのは小沢一郎ただひとり、あとはみんな比例復活当選という有様です(だから「比例重複」という制度が大嫌いなんだってば!)。
特に日本未来の党の惨状は「壊滅」という言葉がこれほどしっくりくる負けっぷり(!)はないでしょう。
と同時に、日本未来の党が名実ともに完全に「小沢党」に成り下がったことが一目瞭然ですね。
日本未来の党に合流して立候補した元民主党議員63人のうち、当選したのは小沢一郎を含む元「国民の生活が第一」の7人だけですよ。
元「減税日本」も元「みどりの風」も「その他」も全滅、落選率100%(!)です(笑)。
あれだけさんざん騒いで結局「国民の生活が第一」が「日本未来の党」に名前を変えただけ、というバカが付くほどミもフタもないオチになりました。
なお、日本未来の党の当選者は小選挙区2人、比例復活7人、全部でたったの9人です。
上記の元民主党(国民の生活が第一)の7人以外の顔ぶれは…
- 小選挙区 広島6区 亀井静香 → 元を辿れば国民新党
- 比例復活 南関東ブロック 阿部知子(神奈川12区で落選) → 元を辿れば社民党
…というね、もう鼻で笑うしかない「なんだこれ…」な2人だったりするから涙が出てきますね(笑)。
[資料2] 総選挙 「元を辿れば民主党」議員の当落まとめ(候補者ごとの詳細版)
日本未来の党 : 立候補 63 → 当選 7 / 落選 56
当選 全て元「国民の生活が第一」
- 青木愛(東京12区落選→比例復活)
- 小沢一郎(岩手4区)
- 小宮山泰子(埼玉7区落選→比例復活)
- 鈴木克昌(愛知14区落選→比例復活)
- 玉城デニー(沖縄3区落選→比例復活)
- 畑浩治(岩手2区落選→比例復活)
- 村上史好(大阪6区落選→比例復活)
落選
※うち元「国民の生活が第一」 : 44人
- 相原史乃(千葉5区)
- 東祥三(東京15区)
- 石井章(比例北関東ブロック)
- 石原洋三郎(福島1区)
- 内山晃(千葉7区)
- 太田和美(福島2区)
- 大谷啓(大阪15区)
- 大山昌宏(比例南関東ブロック)
- 岡島一正(千葉3区)
- 岡本英子(神奈川3区)
- 笠原多見子(岐阜1区)
- 加藤学(長野5区)
- 金子健一(千葉11区)
- 川島智太郎(比例東京ブロック)
- 木内孝胤(東京9区)
- 菊池長右エ門(比例東北ブロック)
- 木村剛司(東京14区)
- 京野公子(秋田3区)
- 熊谷貞俊(比例近畿ブロック)
- 黒田雄(千葉2区)
- 古賀敬章(福岡4区)
- 小林正枝(静岡4区)
- 斎藤恭紀(宮城2区)
- 菅川洋(広島1区)
- 高松和夫(秋田1区)
- 中後淳(千葉12区)
- 友近聡朗(愛媛2区)
- 外山斎(宮崎1区)
- 豊田潤多郎(京都4区)
- 中川治(大阪18区)
- 中野渡詔子(青森2区)
- 中村哲治(奈良2区)
- 萩原仁(大阪2区)
- 樋高剛(神奈川18区)
- 姫井由美子(千葉8区)
- 福嶋健一郎(熊本2区)
- 牧義夫(愛知4区)
- 松崎哲久(埼玉10区)
- 三宅雪子(千葉4区)
- 三輪信昭(比例東海ブロック)
- 山岡賢次(栃木4区)
- 横山北斗(青森1区)
- 渡辺浩一郎(東京19区)
- 渡辺義彦(大阪7区)
※うち元「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」 : 7人
- 熊田篤嗣(大阪1区)
- 小泉俊明(茨城3区)
- 小林興起(愛知13区)
- 佐藤夕子(愛知1区)
- 橋本勉(岐阜2区)
- 水野智彦(愛知13区)
- 山田正彦 5期(長崎3区)
※うち元「みどりの風」 : 3人
- 初鹿明博(東京16区)
- 福田衣里子(比例近畿ブロック)
- 山崎誠(神奈川7区)
※その他 : 2人
- 辻惠(大阪17区)
- 河上満栄(千葉9区)
新党大地 : 立候補 2 → 当選 1 / 落選 1
当選 石川知裕(北海道11区落選→比例復活)
落選 松木謙公(北海道12区)
日本維新の会 : 立候補 7 → 当選 5 / 落選 2
当選
- 石関貴史(群馬2区落選→比例復活)
- 今井雅人(岐阜4区落選→比例復活)
- 小沢鋭仁(山梨1区落選→比例復活)
- 阪口直人(和歌山2区落選→比例復活)
- 松野頼久(熊本1区落選→比例復活)
落選
- 川口浩(東京13区)
- 中津川博郷(東京16区)
みんなの党 : 立候補 3 → 当選 1 / 落選 2
当選
- 杉本和巳(愛知10区落選→比例復活)
落選
- 平智之(京都1区)
- 富岡芳忠(栃木5区)
国民新党 : 立候補 1 → 当選 0 / 落選 1
落選 中島正純(比例九州ブロック)
自由民主党 : 立候補 1 → 当選 0 / 落選 1
落選 長尾敬(大阪14区)
無所属 : 立候補 2 → 当選 0 / 落選 2
- 瑞慶覧長敏(沖縄4区)
- 横粂勝仁(東京18区)
合計 : 立候補 79 → 当選 14 / 落選 65
立候補せず : 4
- 土肥隆一 2011年3月16日離党(→無所属)
- 中島政希 2011年12月24日離党(→改革無所属の会)
- 石田三示 2011年12月28日離党(→新党きづな→国民の生活が第一)
- 平山泰朗 2012年4月11日離党(→国民新党→減税日本)
総計 : 83
まるで「墓碑銘」みたいな一覧になってしまいました(笑)。
正直ここまで壊滅(!)状態になるとは思っていなかったので、これはもう望外の慶びといったところでしょう。
「元を辿れば民主党」議員がこれだけ駆逐一掃されただけでも今回の総選挙はやった甲斐があった、有意義だったのではないか、と思えるほどです。
ここまで丁寧に追跡分類したのを観たことがないっす!
投稿 ドンチ | 2012年12月21日 (金) 15時51分
◆ドンチさん
御感想をお寄せいただきありがとうございます。
コツコツまとめた甲斐がありました!
投稿 時人 | 2012年12月21日 (金) 16時28分
このデーターを一番見たかったのです。
しかも、きちんと整理されていて、わかりやすいです。
元ミンス、いくら出自を隠しても、
やはり簡単には当選できないのですね。大爆笑です。
主さま、貴重な資料を作成してくださり、ありがとうございました。
投稿 名無しさん | 2012年12月24日 (月) 22時08分
◆名無しさん@2012年12月24日 (月) 22時08分
御感想をお寄せいただきありがとうございます。
コツコツまとめた甲斐がありました!
元民主党“狩り”は来年夏の参議院選挙まで続けます。
任期満了を控え再選を賭けて離党する現職や、復活をもくろんで衆議院から鞍替えする前職(今回落選者)がいろいろと湧いてくるでしょうから。
シラミ潰しにチェックしていきます。
投稿 時人 | 2012年12月24日 (月) 23時21分