広島の新助っ人、ミゲル・ソコロビッチ投手(26=前カブス)が3日、キャンプイン後初めてプルペン入りした。捕手を座らせて力強いボールを31球を投げ込んだが、周囲はまだまだ自分の“本性”を出せていない右腕を心配しており、早くチームに馴染めるようにとスペイン語での“下ネタギャグ作戦”を敢行する。
コイの新助っ人が力強い投球を見せた。ソコロビッチは小さいテークバックから放たれた直球は「140キロは出ている」(チーム関係者)とこの時期としては異例の剛球ぶり。その他の持ち球であるチェンジアップやスライダー、ツーシームなども披露した右腕は「いい感じに投げられたよ。今の段階としてはあんなものじゃないかなと思う。日本のボールは縫い目が大きいかなと思うが違和感はない」と手応えを口にした。
初ブルペンで上々な投球を見せたソコロビッチ。しかしチーム内ではシャイな性格の助っ人を「早くチームに馴染んでもらいたい」という声が上がっている。そのキーマンとなるのが古沢投手コーチだ。
同コーチは昨年までの12年間はカープドミニカアカデミーの臨時コーチを務め、直接指導に当たるなど日常会話程度のスペイン語を話すことができる。母国語がスペイン語のソコロビッチとは直接会話をすることができるだけに、ソコロビッチの心を開かせることができるのではないかと期待が高まっている。古沢コーチも「(ソコロビッチは)南米出身で陽気かなと思ったがちょっと暗い感じだな。どういう性格かまだ分からないが、いろいろ話し掛けていくしかない」とヤル気まんまんだ。
またチーム内では「下ネタのギャグで笑わせていくのもいい」という案も急浮上している。「下ネタは万国共通。ソコロビッチも面白がって乗ってくるはず。これからはスペイン語の下ネタを調べて本人に言っていく」(球団関係者)「日本に来たほうが年俸が安定していた。とにかく成功したいという強い気持ち」と意気込んでいるソコロビッチ。笑顔でチームに溶け込み、本来の力を発揮できれば成功するはずだ。
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