名古屋・天白、昭和両署は1日、息子を名乗って高齢者から現金をだまし取る詐欺事件が1月29日と31日に連続したと発表した。同一グループの犯行とみられ、被害額は計2500万円。
両署によると、29日午後8時半ごろ、天白区の無職の女性(75)宅に、息子を名乗る男から「会社の小切手を入れたかばんを盗まれた」と電話があった。男が小切手の弁償費用を出してほしいと頼んだため、女性は預金から1100万円を引き出し、指定された地下鉄丸の内駅(中区)で息子の代理を名乗る男に現金を手渡した。
31日午前9時半ごろには、昭和区の無職の女性(80)宅にも同様の電話があり、中区の公園で息子の部下を名乗る男に、1400万円を手渡した。
女性2人の実際の息子はともに50代で、高校の同級生。両署は犯人グループが同窓会の名簿を入手し、電話をかけたとみて調べている。
(中日新聞)